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スプレッドの狭いFX口座おすすめ比較ランキング!人気業者の手数料一覧

更新日: 2025.09.08

FXの取引コストを少しでもおさえたい方は、スプレッドの仕組みと比較方法を理解しておくことが大切です。

スプレッドとは、売値(Bid)と買値(Ask)の差額で、FX会社ごとに数値が異なります。取引のたびに発生する実質的な手数料であり、わずかな差が積み重なると年間で大きなコスト差になるので注意が必要です。

そのため「スプレッドが狭いFX会社はどこ?」「スプレッドによる取引コストの計算方法を知りたい」などの疑問を抱えている方は多いでしょう。

そこで本記事では、スプレッドの基本だけでなく、発生する理由や取引コストの計算方法などについて初心者向けに分かりやすくまとめています。また、主要FX会社のスプレッド比較ランキングも紹介しているので、取引コストをおさえて取引したい方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事の編集者・執筆者

  • 神田 真琴

    編集者

    株式会社ゼロアクセル
    神田 真琴
  • 海老原 真世

    執筆者

    株式会社ゼロアクセル
    海老原 真世
  • 吉野 裕一

    執筆者

    ファイナンシャルプランナー
    吉野 裕一

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この記事の監修者

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SBI FXトレード
スプレッド(米ドル/円)
0.18銭 ※1
スワップ
TRY/JPY 買30円・売-30円 MXN/JPY 買150円・売-150円
最小取引単位
1通貨

4.1

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(10件)

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取引量に応じてスプレッドが変化! 業界最狭水準のスプレッドで利益が狙いやすい

業界最小の1通貨から取引が可能で、初心者でも始めやすいのが魅力。米ドル/円のスプレッドは0.18銭と業界最安水準で、英ポンド/円やユーロ/円などの人気通貨ペアも低コストで取引できます。取扱通貨ペアは34種類と業界平均以上で、主要通貨ペアでは政策金利差を上回る高スワップポイントも実現。ネット証券最大手のSBI証券と同じSBIグループが運営していて、信頼性・安全性も抜群。少額から始めたい方やコストを抑えて効率的に取引したい方におすすめです。

メリット

  • 100万通貨まではスプレッドが0.18銭
  • 1通貨の少額から取引可能(約7円〜)
  • 豊富な通貨ペア&高スワップ
  • SBIグループの安心感

デメリット

  • 100万通貨を超えるとスプレッドが広がる
  • 自社アナリストがいない
  • 問い合わせの対応時間が短め
ピックアップレビュー
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4.0

匿名さん

20代・男性(会社員)

2025.06.19
初心者だった私がSBI FXトレードを選んだ理由は「1通貨から取引できる」という点でした。他の業者では最低1000通貨単位が多い中、ここは圧倒的に少額から始められるので、リスクを抑えて実践で学べました。特にコスト面では、ドル円のスプレッドが0.09銭とかなり狭く、短期売買でもコスト負けしにくいのが魅力的です。 また、取引ツールも使いやすく、スマホアプリは直感的に操作できて、通勤中などのスキマ時間に

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みんなのFX
スプレッド(米ドル/円)
0.15銭 ※1
スワップ
TRY/JPY LIGHT 買34.1円・売-34.1円 MXN/JPY LIGHT 買18.1円・売-18.1円
最小取引単位
1,000通貨

3.9

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(8件)

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82.5

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新規口座開設+取引数量に応じて最大100万円キャッシュバック
(終了日未定)

スワップ・スプレッド両方に強い 約定率99.9%でスムーズに取引できる

スプレッド・スワップポイントともに業界トップクラスで、約定率99.9%を誇る高性能なFX口座。トルコリラ/円など高金利通貨ペアも多数取り扱っており、マイナー通貨ペアでも高スワップ・低スプレッドを実現しています。また、他ユーザーと自動売買プログラムを共有できる「みんなのシストレ」機能を搭載し、リピート型・選択型どちらも活用可能。TradingViewの有料機能が無料で使えるほか、学習コンテンツも充実していて初心者にも最適です。

メリット

  • スプレッドが業界最安クラスでコストを抑えられる
  • 高金利通貨のスワップポイントが高い
  • 約定率が高く取引がスムーズ
  • TradingViewの有料版を無料で使える
  • 入出金・取引手数料0円

デメリット

  • 電話サポート時間が限られている
  • ニュースや経済指標の通知がない
  • アプリでチャート分割ができない
ピックアップレビュー
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3.0

匿名さん

30代・女性(会社員)

2025.06.19
みんなのFXはスプレッドが狭く、取引コストが抑えられる点がメリットだと思います。米ドル円などメジャー通貨のスプレッドが低く、頻繁にトレードする人に向いています。 取引ツールは初心者でも使いやすく、チャートを見ながらスムーズに注文できるので操作性が高いです。 一方で悪い点は、スワップポイントが他社と比較すると低めで、スワップ狙いの長期保有には不向きだと感じました。キャンペーンは条件が細かくやや分かり

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楽天FX
スプレッド(米ドル/円)
変動制
スワップ
TRY/JPY 買30円・売-33円 MXN/JPY 買15円・売-18円
最小取引単位
1,000通貨

4.1

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(10件)

キャンペーン

FX口座開設+お取引で最大205万円キャッシュバック
(終了日未定)

レバレッジは5種類から選べる! 高機能な取引ツールで手厚くサポート

レバレッジは5種類から選択可能。自身の力量に合わせて選べるので、リスクを抑えたい初心者から新たな挑戦をしたい上級者まで幅広くおすすめです。トレーディングツールは「グッドデザイン賞」を受賞したこともあり、使い勝手抜群。テクニカルチャートや画面表示などのカスタマイズ性が高く、理想の取引環境が実現できるでしょう。他にも、10万通貨取引ごとに1ポイントの楽天ポイントが貯まる点も、他のFXにはない大きなメリットです。

メリット

  • レバレッジを5つのコースから選べる
  • 上級者向けの自動売買ツールが使える
  • 取引で楽天ポイントが貯まる
  • 当日中の出金ができる

デメリット

  • スプレッドが変動しやすい
  • 夜間のカスタマーサポートがない
  • 自動売買はハードルが高め
ピックアップレビュー
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4.0

匿名さん

40代・女性(アルバイト・パート)

2025.07.23
楽天FXは楽天グループのサービスという安心感があって、口座開設もスムーズでした。普段から楽天銀行を使っているので、入出金の反映も早くて便利です。 取引ツールはスマホでも使いやすくて、チャートを見ながら注文できるのが助かります。初心者でも直感的に操作出来るので、家事の合間に確認しやすいです。 スプレッドは米ドル/円で0.2銭と狭く、コストを抑えられるのも魅力です。さらに、取引量に応じて楽天ポイントが

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4

DMM FX

矢印アイコン
DMM FX
スプレッド(米ドル/円)
0.2銭 ※1
スワップ
ZAR/JPY 買14.0円・売-17.0円 MXN/JPY 買15.0円・売-18.0円
最小取引単位
1,000通貨 ※2

4.0

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(9件)

COCOMO AI 診断

82.5

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新規口座開設+取引数量に応じて最大50万円キャッシュバック
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FX取引高3年連続世界第1位!※3 各種手数料が無料で低コスト

FX取引高3年連続世界第1位※3を誇るFX口座。主要通貨の買スワップは業界平均を上回る水準で、スワップ狙いの取引にも適しています。さらに、業界最狭水準のスプレッドと手数料無料で低コスト取引を実現。シンプルで使いやすいスマホアプリや取引ツールを完備し、LINE・メール・電話でのサポート体制も充実しています。初心者から経験者まで快適に取引できる高機能なFX口座です。

メリット

  • FX取引高が3年連続世界一と人気がある※3
  • 主要通貨ペアのスワップポイントが高い
  • 各種手数料が無料で無駄なコストがかからない
  • 取引開始まで最短10分※4
  • LINEで気軽に質問OK!初心者も安心◎

デメリット

  • 最低取引単位は大きい通貨ペアがある
  • トルコリラの扱いがない
ピックアップレビュー
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4.0

匿名さん

30代・男性(会社員)

2025.06.19
口座開設は非常にスムーズで申し込みから数日で取引を始められました。取引ツールも初心者でも直感的に操作できる画面設計で、PC・スマホどちらでも快適に使えます。特にスプレッドが狭く、コストを抑えながら取引できるのが魅力です。 注文時もチャートを見ながらスムーズに操作でき、約定力も安定していて入出金が即時反映されるのもありがたいです。スワップポイントは他社と比較して特別高いわけではないですが、全体的にバ

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GMOクリック証券FX
スプレッド(米ドル/円)
0.2銭 ※1
スワップ
TRY/JPY 買37円・売-37円 MXN/JPY 買190円・売-190円
最小取引単位
1,000通貨

4.9

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(8件)

COCOMO AI 診断

83.3

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新規口座開設+取引数量に応じて最大100万円キャッシュバック
(終了日未定)

スワップポイント満足度1位!※3 利便性の高いスマホ・PCツールで快適な取引環境

1,000通貨からの少額取引に対応しているため、初心者でも始めやすいFX口座。PC・スマホの取引ツールは操作性が高く、チャート分析・注文・ポジション管理を一画面で完結できます。2025年オリコン顧客満足度調査のFXスワップポイントランキングで1位を獲得し、主要通貨ペアの買スワップはすべて平均超を実現しています。低スプレッドでコストを抑えながら、信頼性の高いGMOブランドで安心して取引できるFX口座です。※4

メリット

  • 1,000通貨から取引可能(※目安5,000円〜)
  • 最短30分で取引開始※5
  • スマホ・PC取引ツールが高性能で使いやすさ◎
  • 低スプレッド・高スワップでコストを抑えられる
  • 入出金・取引手数料が無料

デメリット

  • FX投資に役立つ情報コンテンツはシンプル
  • 通貨ペア数がやや少なめ
ピックアップレビュー
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5.0

匿名さん

20代・男性(会社員)

2025.06.19
初めて本格的にFXに取り組もうと思い、ネットでの評判が高かったGMOクリック証券のFXネオに口座開設しました。開設は非常にスムーズで、必要書類のアップロードもスマホで完結。2日ほどで取引を始められました。 使ってみてまず驚いたのが、取引ツールの機能性と操作性の高さです。「はっちゅう君FX+」というPC用ツールは動作が軽く、チャート分析や注文がとてもスムーズ。スマホアプリでもチャートを見ながらワンタ

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FXを比較

カード
SBI FXトレード

SBI FXトレード

注釈について

※1:

1~1,000,000:0.18銭 1,000,001~3,000,000:0.38銭 3,000,001~5,000,000:0.68銭 5,000,001~10,000,000:1.18銭

引用元:
スワップポイント:

2025/9/10のデータより

みんなのFX

みんなのFX

注釈について

※1:

ドル/円 LIGHTペアのスプレッド(2025年7月時点)。米ドル/円ラージのスプレッドは原則固定の対象外です。

スワップポイント:

2025/9/8のデータより

引用元:
楽天FX

楽天FX

注釈について

スワップポイント:

2025/9/10のデータより

引用元:
DMM FX

DMM FX

注釈について

※1:

午前9時〜翌午前5時の場合。午前9時〜翌午前5時以外の時間帯は0.2銭〜3.9銭

※2:

ミニ通貨ペアの場合。通常通貨ペア・ラージ通貨ペアの最低取引単位は10,000

※3:

ファイナンス・マグネイト社調べ(2022年〜2024年)

※4:

最短手続きで本人認証が完結した場合の申込完了から登録審査完了までの時間。当社休業日や申込内容等に不備があった場合は除く。

スワップポイント:

2025/9/8のデータより

引用元:
GMOクリック証券FX

GMOクリック証券FX

注釈について

※1:

午前9時〜翌午前3時の場合。午前9時〜翌午前3時以外の時間帯は3.8銭

※2:

ハンガリーフォリント/円・南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は10,000

※3:

2025年 オリコン顧客満足度®調査 FX スワップポイントランキング 第1位

※4:

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド調べ

※5:

土日祝日・年末年始の申し込みや申し込む時間帯、審査状況等によっては最短日数よりも時間を要します。

スワップポイント:

2025/9/8のデータより

引用元:
スプレッド0.18銭 ※10.15銭 ※1変動制0.2銭 ※10.2銭 ※1
スワップ-----
最小単位1通貨1,000通貨1,000通貨1,000通貨 ※21,000通貨
リンク

スプレッドがおすすめのFX口座ランキング根拠はこちら>>>


FXのスプレッドとは?


FXのスプレッドとは、通貨を売買する際の「買値(Ask)」と「売値(Bid)」の価格差を指します。


FX会社の多くは取引手数料を無料にしているため、このスプレッドが実質的な取引コストです。買値と売値の価格差が狭いほど取引コストをおさえられるので、多くのトレーダーがFX会社のスプレッドに注目しています。


スプレッドの計算例(米ドル/円の場合)


買値

150.002円

売値

150.000円

スプレッド(価格差)

0.2銭(0.002円)



なお、スプレッドは1回の取引で支払う取引コストなので、取引回数や注文通貨量が多くなるほど、スプレッドによる取引コストは増えていきます。そのため、自身が売買する通貨ペアのスプレッドが狭いFX口座を選ぶように意識しましょう。


モーラ博士

FXの1回あたりの売買で支払う取引コストは、「スプレッド×注文通貨量」の計算式で算出できるぞ!FX会社にもよるが、最低でも1,000単位での取引となることが多いのじゃ。




上記の例のようにスプレッドが1通貨あたり0.2銭(0.002円)で、米ドル/円で10,000通貨取引をした場合の取引コストは20円となります。



一般的に円を外貨へ交換する場合にTTS(対顧客電信売相場)のレートが適用され、外貨を円に交換する場合にTTB(対顧客電信買相場)のレートが適用されますが、FXでも円を外貨に換金するときと、外貨を円に換金するときのレートが違います。このレートの差をスプレッドといい、FX会社によってその幅が若干異なります

取引額が大きい場合や、取引を繰り返す場合にこの幅が大きいとコストが増えてくるので、出来ればスプレッド幅の狭いFX会社を選びたいですね。


FXにはなぜスプレッドがある?


FXにスプレッドが存在する理由は以下の2つです。


  • FX会社が取引コストとして利益を得るため

  • カバー取引でも利益を得るため


FX会社は基本的に取引手数料を無料にしていますが、スプレッドにより利益を得ています


point

口座開設・維持や入出金などに費用を設けない代わりに、スプレッドで運営費用を賄っているのです。


また、カバー取引で利益を得るためにもスプレッドは存在します。


Q、カバー取引とは?


A、顧客から注文を受けた際に、FX会社が別の金融機関に同じ注文を行う取引のことです。


たとえば、顧客から米ドル/円の買い注文を受けた際、FX会社は別の金融機関に同じ通貨量の買い注文を行います。顧客からの注文レートが150.001円で、カバー取引の注文レートが150.000円の場合、この0.001円の差額がFX会社の収益となるためです。


なお、カバー取引はFX会社の売買リスクを避ける目的でも行われています。顧客に発生した値上がり益はFX会社が支払うものなので、あらかじめ別の金融機関にカバー取引を行い、顧客への支払いを相殺する仕組みです。


金融庁の公式サイトによると、このカバー取引では未カバーポジションを極力持たないことや、約定とカバー注文の時間差による急変リスクに備えて、常時モニタリングやリスク管理態勢の整備が必要だとしています。


モーラ博士

また、カバー先の金融機関やシステム障害時にも対応できる体制を求めており、金融庁はこうした点に十分注意するよう業界に呼びかけているぞ!


一般的に円貨と外貨の交換時には、手数料を上乗せ若しくは引いた分のTTSやTTBという為替レートが適用されます。金融機関はこの差が為替手数料という収益になります。FX会社の取引では、外貨と円貨の売買時に手数料を取らないところがほとんどです。その代わりに、スプレッドの差額がFX会社の収益になります

FX取引においては手数料という言い方はしていませんが、実質的な手数料にあたるのです。FX会社の収益になるとはいえ、取引を行う側とすればコストは少ない方がいいですね。


arrow注釈


FXでスプレッドが急に上がる理由は?


FXでスプレッドが急に上がる代表的な理由は以下の2つです。


  • 市場の流動性が低下する時間帯

  • 経済指標や要人発言、地政学リスクの発表時


市場の流動性が低下する時間帯は、売り手と買い手の価格差が広がり、スプレッドが急に上がることがあります。たとえば、日本時間の早朝や市場が切り替わる時間などは、トレーダーの数が減少しやすく、スプレッドが広がりやすい時間帯の代表例です。


また、経済指標や要人発言、地政学リスクなどの発表時も相場が短期間で大きく変動しやすいタイミングなので、スプレッドが急に上がる傾向にあります。これは、FX会社がリスク管理として通常よりもスプレッドを広げるためです。


FX取引は、外国為替相場が急変して取引の流動性が低下した場合には、スプレッドが広くなって意図した取引ができなくなったり、建玉の決済や新たな取引が困難になるおそれがあります。


引用元:
いわゆる外国為替証拠金取引について:金融庁


金融庁でも、スプレッドが広がるタイミングがあることを把握して取引するよう注意を呼びかけています。


モーラ博士

スプレッドが急に上がるタイミングは、できるだけ取引しないことをおすすめするぞ!


FX会社のスプレッドは一定ではありません。提示している会社もありますが、様々な条件等で変更することもあります。中には完全固定スプレッドを採用している会社もありますが、それでもスプレッドが広がることがあります。

特に為替市場が閉じている時間帯になる日本時間の6時~8時は、流動性が低くなることからFX会社が意図的にスプレッド幅を広げることもあります。また、地政学リスクの高まりや経済状況によっても、スプレッドが広がることがあります。初心者の人は、朝のスプレッドの広がる時間はさけて取引するのがおすすめです。


銭・pipsはなにが違う?


FX会社のスプレッドを比較していると「銭」や「pips」など、表記の違いがあることに気づいた方もいるでしょう。


どちらもスプレッドの広さを表す単位ですが、使い方に違いがあります。


point

銭は、日本円を含む通貨ペアで使用されるスプレッドの単位です。一方、pipsは世界基準の単位で、通貨ペアの種類を問わず使われています。


また、1pipsあたりの金額を知りたい場合は、通貨ペアごとに計算方法が異なるので注意しましょう。


たとえば、米ドル/円やユーロ/円などの対円通貨は「1pips=0.01円(1銭)」と決められているケースが一般的ですが、ユーロ/ドルやポンド/ドルなどの円を含まない通貨ペアの場合、「1pips=0.0001(各国の通貨単位)なので、ドルから円・ユーロから円のように円換算する必要があります。


  • 1銭=0.01円

  • 1pips=0.01円

    └対円通貨の場合

  • 1pips=0.0001ドル
    └〇〇/ドルの場合


スプレッドで支払うコストを計算してみた


ここからは、スプレッドで支払う取引コストのシミュレーション結果を紹介します。


1年間の平日の日数は約250日なので、1日1回(年間250回)取引した場合、スプレッドの違いでどのくらいの取引コストが変わるのか確認してみてください。


モーラ博士

ちなみに、1回の取引で支払うコストは「注文数量×スプレッド」で算出可能じゃ!


注文数量/スプレッド

0.1銭

0.2銭

0.3銭

1通貨

・0.01円/回

・2.5円/年

・0.02円/回

・5円/年

・0.03円/回

・7.5円/年

10通貨

・0.1円/回

・25円/年

・0.2円/回

・50円/年

・0.3円/回

・75円/年

100通貨

・1円/回

・250円/年

・2円/回

・500円/年

・3円/回

・750円/年

1,000通貨

・10円/回

・2,500円/年

・20円/回

・5,000円/年

・30円/回

・7,500円/年

10,000通貨

・100円/回

・25000円/年

・200円/回

・50,000円/年

・300円/回

・75,000円/年


1日1回のトレードを毎日続けただけでも、通貨ペアの注文数量が多いと取引コストがかかることがわかるでしょう。


1通貨〜100通貨の少額取引であればスプレッドによるコスト差はほとんどありませんが、1,000通貨〜10,000通貨の場合は数万円の違いが生まれます。以上のことから、より多くの利益を手元に残したい方は、0.1銭でもスプレッドが狭いFX口座を選ぶべきです。


当然のことですが、取引通貨量が増えれば同じスプレッドでもコストは多くなります。ただ、率で考えるとコストの割合が変わることはありません。しかし、スプレッドが広くなった場合には、コスト率も高くなってしまいます。同じ通貨ペアで取引を行うのであれば、コストが少ないスプレッドの狭いFX会社を選ぶことも大切ですね。

また、取引通貨単位が高く設定されているFX会社は、同じスプレッドでも1回の取引にかかるコストが多くなりますので、これから始めようとする人は取引通貨単位が小さいFX会社を選ぶのもいいと思います。


【通貨別】FX会社のスプレッド比較ランキング


本記事では「スプレッドが狭いところで口座開設したい」といった方に向けて、国内主要FX会社10社のスプレッドを比較しました。


通貨ペアごとにランキング形式でスプレッドの狭いFX会社を紹介しているので、どこで口座開設しようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。


>>右にスクロールできます


FX会社

米ドル/円

ユーロ/円

英ポンド/円

豪ドル/円

ユーロ/米ドル

みんなのFX

0.15銭

0.28銭

0.78銭

0.38銭

0.18pips

SBI FXトレード

0.18銭

0.38銭

0.88銭

0.48銭

0.30pips

GMOクリック証券

0.2銭

0.4銭

0.9銭

0.5銭

0.3pips

外為どっとコム

0.2銭

0.4銭

0.9銭

0.5銭

0.3pips

LIGHT FX

0.18銭

0.38銭

0.88銭

0.58銭

0.28pips

GMO外貨

0.2銭

0.4銭

0.9銭

0.5銭

0.3pips

ヒロセ通商

0.2銭

0.4銭

0.9銭

0.5銭

0.3pips

DMM FX

0.2銭

0.4銭

0.9銭

0.5銭

0.3pips

松井証券FX

0.2銭

0.4銭

0.6銭

0.4銭

0.3pips

LINE FX

0.2銭

0.4銭

0.7銭

0.5銭

0.3pips


※2025年8月20日時点


米ドル/円のスプレッドが狭いFX会社


今回の比較結果で、米ドル/円のスプレッドがもっとも狭いFX会社はみんなのFXです。


多くのFX会社が0.2銭程度のスプレッドを提供する中、0.15銭で取引できる点は大きなメリットでしょう。米ドル/円以外のスプレッドも低水準なので、気になった方はぜひ口座開設してみてください。


主要FX会社

米ドル/円

第1位:みんなのFX

0.15銭

第2位:SBI FXトレード

0.18銭

第2位:LIGHT FX

0.18銭

第3位:GMOクリック証券

0.2銭

第3位:外為どっとコム

0.2銭


※2025年8月20日時点


年間コスト比較(10,000通貨×250回取引)


  • みんなのFX (0.15銭)・・・3,750円

  • SBI FXトレード (0.18銭)・・・4,500円

  • GMOクリック証券 (0.2銭)・・・5,000円


年間コスト差は最大1,250円


ユーロ/円のスプレッドが狭いFX会社


今回の比較結果で、ユーロ/円のスプレッドがもっとも狭いFX会社は「SBI FXトレード」です。


ほとんどのFX会社が0.4銭のスプレッドを設定する中、0.38銭で取引できる点は大きなメリットでしょう。米ドル/円のスプレッドもみんなのFXに続き、非常に低水準なので、気になった方はぜひ口座開設してみてください。


主要FX会社

ユーロ/円

第1位:みんなのFX

0.28銭

第2位:SBI FXトレード

0.38銭

第2位:LIGHT FX

0.38銭

第3位:GMOクリック証券

0.4銭

第3位:外為どっとコム

0.4銭


※2025年8月20日時点


ポンド/円のスプレッドが狭いFX会社


今回の比較結果で、ポンド/円のスプレッドがもっとも狭いFX会社は「松井証券FX」です。


多くのFX会社が0.9銭程度のスプレッドを提供している中、0.6銭で取引できる点は松井証券FXの強みだと言えます。主要通貨ペアのスプレッドは全体的に低水準なので、コストをおさえて取引したい方におすすめです。


主要FX会社

ポンド/円

第1位:松井証券FX

0.6銭

第2位:SBI FXトレード

0.88銭

第3位:DMM FX

0.4銭

第3位:GMOクリック証券FX

0.4銭

第3位:みんなのFX

0.4銭


※2025年7月6日時点


豪ドル/円のスプレッドが狭いFX会社


今回の比較結果で、豪ドル/円のスプレッドがもっとも狭いFX会社は「松井証券FX」です。


ポンド/円だけでなく、豪ドル/円のスプレッドも第1位にランクインしています。比較対象のFX会社と比べて0.1銭程度スプレッドが狭くなっているので、豪ドル/円やポンド/円を積極的に取引したい方におすすめです。


主要FX会社

ポンド/円

第1位:松井証券FX

0.4銭

第2位:SBI FXトレード

0.48銭

第3位:DMM FX

0.5銭

第3位:GMOクリック証券FX

0.5銭

第3位:みんなのFX

0.5銭


※2025年7月6日時点


スプレッドが狭いFX会社を選ぶ際に知っておくべきポイント


ここからは、スプレッドが狭いFX会社を選ぶ際に知っておくべきポイントをご紹介します。


「スプレッドが1番狭いところで口座開設したい」という方は多くいますが、それだけで選んでしまうと後悔する可能性があるので注意しましょう。


FXスプレッドが狭いFX口座を選ぶ時のポイント


主要通貨ペアのスプレッドに大きな差はない


「スプレッドが狭いFX会社を選びたい」と考える初心者は多くいますが、米/ドル円やユーロ/円など、主要通貨ペアのスプレッドに大きな差はありません。SBI証券の報告書でも、下記のように記載されています。


▶︎スプレッド競争に現状に対する評価について
主要店頭FX会社のスプレッド競争は行き着くところまで来ている状況、各社広告表示スプレッドは横並びの状態で、原則固定を謳うスプレッドはインターバンクの実勢よりも狭いケースも多い、業界のスプレッド競争自体は一旦落ち着きを見せていると認識

引用元:
弊社の決済リスク管理状況|株式会社SBI証券


たとえば、米ドル/円の場合、国内FX会社の多くは0.15~0.2銭程度のスプレッドで提供しています。


point

0.15〜0.2銭のスプレッドによる取引コストの差はごくわずかです。スプレッドの差で年間数万円単位のコスト差が出るのは、大口や高頻度な取引をする場合に限られます。


そのため、主要通貨ペアでの取引が中心の場合はスプレッドの狭さだけでなく、システムの使いやすさや取引ツールの性能、サポート体制など、総合的に口座を選ぶことが大切です。FX会社を選ぶ際は、スプレッドの狭さだけにこだわらないよう意識してみてください。


モーラ博士

もちろん1万通貨以上を取引する人や、1日に何度も売買を繰り返す人には、0.1銭でもスプレッドが狭いFX口座がおすすめじゃ。


スプレッドの差もFX会社であったと思いますが、主要通貨ではスプレッド競争もある程度まで進み、各社横並びになっているようですね。取引ペアをアメリカドルやユーロなどの主要通貨だけで考えている人にとってスプレッドの差は参考程度であり、システムの使いやすさやチャート、分析ツールの見やすさ、情報量などでFX会社を選ぶのもいいですね

ただ、主要通貨以外のマイナー通貨に今後挑戦してみたいという人は、主要通貨以外のスプレッドも確認しながらFX会社を選びましょう。


マイナー通貨ペアはスプレッドに差がある


ポンド/円やトルコリラ/円、南アフリカランド/円などのマイナー通貨ペアの場合、主要通貨ペアとは異なりスプレッドに差があるケースが一般的です。


たとえば、同じポンド/円でも「A社は0.6銭、B社2.0銭」のように、3倍以上のスプレッド差がつく場合もあります。


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マイナー通貨ペアは流動性が低く、値動きが荒いため、スプレッドを広く設定しているFX会社が多いです。


そのため、マイナー通貨ペアを取引する予定がある方は、必ず各FX会社のスプレッドを比較しましょう。少しでもスプレッドが狭い業者を選ぶことで、取引コストを大きくおさえられます。


原則固定のほうが取引コストをおさえられる


FX会社のスプレッドを比較するときは「原則固定」なのか確認してみてください。


Q、スプレッドの原則固定とは?


A、取引時間帯や相場状況が安定しているときはスプレッドが一定であることを言い表します。


たとえば、「米ドル/円:0.2銭(原則固定)」のように掲載されているFX会社であれば、経済指標や要人発言などの発表後や流動性が低くなる時間帯を除き、基本的に0.2銭のスプレッドで取引が可能です。


一方、「変動制」のFX会社を利用した場合、ボラティリティや流動性などによって大きくスプレッドが開く可能性があります。そのため、特にスキャルピング・デイトレードで取引回数が多い方は、原則固定のFX会社を利用するとスプレッドが一定で安心できるでしょう。


ココちゃん

確かに毎回スプレッドが変わったら、コスト管理しにくいから大変そうだね…


スプレッドの狭さだけでなく約定力も重要


スプレッドが狭い業者を選んでも、約定力が低いとスリッページが発生し、結果的に取引コストが増えることがあるので注意しましょう。


Q、約定力・スリッページとは?


A、約定力とは、注文を出した価格で正確に取引が成立(約定)する力のことです。一方、スリッページは、注文価格と約定価格のズレを指します。


約定力が低いFX会社を利用すると、狙った価格で取引が成立せず価格が不利に滑る「スリッページ」が起こり、実質的な取引コストが増加します。


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たとえば、米ドル/円のスプレッドが0.2銭と魅力的なFX会社を選んでも、トレードの際に0.5銭のスリッページが起これば実質0.7銭のコストがかかっているのと変わりません。


そのため、取引コストを気にする場合は、スプレッドだけでなく、約定力の高さにも注目する必要があります。


国内FX会社であれば「DMM FX」や「GMOクリック証券FX」など、約定力の高さに定評があるFX会社を選ぶことで、コストをおさえながらストレスなく取引を行えるでしょう。



スプレッドは海外FX口座のほうが狭い?


海外FX口座は「ゼロスプレッド」を提供しており、スプレッドだけを見れば国内のFX会社よりも狭い場合が多いのは事実です。


Q、ゼロスプレッドとは?


A、ゼロスプレッドとは、買値と売値の価格差がない、または非常に狭い状態を指します。


そのため、スプレッドだけを比較すると、国内よりも海外FX口座のほうが狭い傾向にあります。


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ただし、ゼロスプレッドを提供している海外FX口座は、取引ごとに別途手数料が発生する可能性が高いので注意しましょう。


1ロットの往復で数百円程度の手数料がかかるケースもあるため、スプレッドがゼロでも手数料込みの実質的なコストは、国内FXを利用したほうが安くなる可能性があります。


また、金融庁の公式サイトでは、登録を受けずに日本在住者を対象にFX取引を行う海外業者との契約は違法であり、出金できない・連絡が取れないなどのトラブルも多いと警告しています。


以上のことから、取引コストをおさえたい初心者〜中級者には国内FXの利用がおすすめです。

多くの場合、スプレッドによる取引コスト以外は気にせずにトレードできるので、シンプルでわかりやすいメリットを持ちます。


モーラ博士

また、金融庁の監視下で運営しており、資金管理の安全性が高い点も国内FXの大きなメリットじゃ!


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スプレッドを活用するテクニック3選


FXのスプレッドは、初心者にとって少し複雑に感じられるかもしれません。しかし、スプレッドの特性を理解して賢く活用すれば、取引コストをさらに抑え、より効率的に利益を積み重ねることができます。


ここでは、スプレッドを味方につけるためのテクニックをわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!


スプレッドを活用するテクニック3選

  • 時間帯を意識する

  • 複数口座の使い分け

  • 約定力との バランス


1.時間帯を意識してスプレッドが狭い時に取引する


FXの相場は24時間動いていますが、時間帯によってスプレッドの広さが変わることをご存じですか?スプレッドは、市場に参加しているトレーダーの数が少ないときや、大きなイベントがあるときに広がる傾向があります。


この特性を理解し、スプレッドが広がりやすい時間帯を避けて取引することで、思わぬコスト増を防ぐことができます。


早朝(日本時間6:00~8:00)は避ける

この時間帯は、ニューヨーク市場が閉まり、東京市場が本格的に始まるまでの間です。取引量が少なくなるため、スプレッドが広がりやすくなります。特に、週末明けの早朝は注意が必要です。

経済指標発表時は要注意

重要な経済指標(例:米国の雇用統計、消費者物価指数など)が発表される前後は、市場が大きく変動するため、FX会社がリスク管理のためにスプレッドを広げることがあります。この時間帯は、初心者の方は特に取引を控えるのが無難です。

欧州・NY時間帯は狭い傾向

日本時間の夜から深夜にかけての欧州時間、そしてニューヨーク時間帯は、世界中のトレーダーが活発に取引するため、流動性が高まります。この時間帯は一般的にスプレッドが狭い傾向にあるため、取引に適していると言えるでしょう。


モーラ博士

上級者はスプレッドの狭い時を狙って取引をするのじゃ!


2.通貨ペアに合わせて複数口座を使い分ける


「スプレッドが狭い」と一口に言っても、FX会社ごとに得意な通貨ペアは異なります。米ドル/円のスプレッドはA社が狭くても、ユーロ/円はB社の方が狭いというケースは珍しくありません。


複数の口座を開設し、取引する通貨ペアに合わせて使い分けることで、常に最も有利な条件で取引できます。


たとえば、以下のように口座を使い分けるのがおすすめです。



米ドル/円

みんなのFX(0.15銭
米ドル/円は取引量が最も多く、スプレッド競争が激しい主要通貨ペアです。みんなのFXは業界最狭水準のスプレッドを提供しており、短期売買をメインにする方にもおすすめです。

ユーロ/円

SBI FXトレード(0.38銭

ユーロ/円は米ドル/円に次いで人気のある通貨ペアです。SBI FXトレードはユーロ/円のスプレッドが特に狭く、コストを抑えながら取引ができます。

ポンド/円

SBI FXトレード(0.38銭
ポンド/円は値動きが大きく、ダイナミックな取引が魅力の通貨ペアです。松井証券FXはポンド/円のスプレッドが業界トップクラスで、コストを気にせず取引に集中できます。


※スプレッドの値は2025年8月20日時点のものです。変動する可能性があるため、必ず最新の情報を確認してください。


3.スプレッドの狭さだけでなく「約定力」も考慮する


スプレッドの狭さだけでFX会社を選ぶのは危険です。なぜなら、スプレッドが狭くても、思った通りの価格で取引が成立しない「スリッページ」が頻繁に発生する場合があるからです。


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約定力とは、注文した価格でどれだけ正確に取引が成立するかを示す力のこと。この約定力が低いと、たとえスプレッドが0.2銭と表示されていても、スリッページによって0.5銭も不利な価格で約定してしまうことがあります。この場合、実質的な取引コストは0.7銭となり、スプレッドが広いFX会社で取引するのと変わらなくなってしまいます。


ここで、スリッページの対策を確認しておきましょう!


スリッページ発生率をチェック

約定スピードを確認する

実質取引コストで比較する

多くのFX会社が、公式サイトで約定率やスリッページ発生率を公開しています。これらの数値を参考に、約定力の高い会社を選びましょう。

特に短期売買をする場合、注文から約定までのスピードが重要です。スピーディーな約定は、機会損失を防ぎ、ストレスのない取引につながります。

スプレッドの狭さと約定力の高さを総合的に判断し、実質的な取引コストが最も低い会社を選ぶことが、賢いFX会社の選び方です。



監修者の水野さんへFXのスプレッドについて対面インタビュー!


ココモーラの監修者である水野さんへ、FXのスプレッドやスプレッド重視でFX口座を選ぶ時の注目ポイントについて、対面インタビューで伺いました。



水野総合FP事務所 代表

水野総合FP事務所代表。独立系ファイナンシャルプランナーとして個別相談、執筆・監修、講師、取材協力などマルチに活動。ライフプラン、資産運用、相続・資産承継といった幅広い相談内容に対応し、全国1000名を超える方から日本FP協会に寄せられる「くらしとお金」の電話相談を1年間担当。毎月20本以上の執筆・記事監修の他、大学や事業法人で講師を務め年80回登壇。学校法人専門学校非常勤講師として「投資の授業」を毎週行う。


ーースプレッドが狭いと感じるFX口座はありますか?


監修者の水野崇さんがスプレッド重視の方におすすめのFX口座について話している様子。メジャー通貨は同じなので厳密に比較しなくて良いそうだ


スプレッドに関してはメジャー通貨はほぼほぼ最安値を採用していますから、そこまで気にしなくて良いと思います。


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どうしてもスプレッドを狭くしたいなら、LIGHT FXなどで提供しているLIGHTペアが一番安いのかなと思います。


逆に、新興国の通貨はそもそもスプレッドではなくスワップ狙いだと思うので、あまりスプレッドは重視しなくても良いです。


ーースプレッド重視でFX口座を選ぶとしたら、他はどういった部分に注目するのが良いでしょうか?


監修者の水野崇さんが、スプレッド重視でFX口座を選ぶときに注目したいポイントを話している様子。経済指標でスプレッドが開きやすいか、スリッページにも気をつけたいとのこと


スプレッド重視なら、経済指標の発表前後とかですごくスプレッドを開けてくるFX口座があります。利用しているGMOクリック証券だと、ドル/円で0.2銭が1.78銭になるくらい結構開きます。


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あと、個人的にはスリッページも気にして欲しいです。トレーダーは結構スリッページ、滑るかどうかを気にすると思うんです。注文しても微妙にコンマ何秒遅れる。書き込みとかでもよく見かけます。


初心者だと100万通貨とか1,000万通貨とか、ここまで大口を入れることはないと思うんですが、大口だと弾かれるケースもあるみたいです。


【インタビュー実施概要】

インタビュー対象:水野 崇さん(CFP®︎認定者1級FP技能士

インタビュー取材実施日:2025/8/7

実施場所:株式会社ゼロアクセル本社

インタビュアー:ココモーラ編集チーム(海老原・神田)

→インタビューの紹介ページはこちら


参考文献


金融庁外国為替証拠金取引について」(最終アクセス:2025年7月28日)
株式会社SBI証券弊社の決済リスク管理状況」(最終アクセス:2025年7月28日)

金融庁 店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第2回)議事録 (最終アクセス:2025年8月9日)

金融庁 詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!(最終アクセス:2025年8月9日)

金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版)(最終アクセス:2025年8月9日)



よくある質問

Q. FXのスプレッドは経費計上できる?

A.
スプレッドは取引の価格差で発生するコストなので経費計上できません。 一方、FX会社の手数料や通信費、機材の購入費などは必要経費として計上できます。

Q. スプレッドなしのFX会社はある?

A.
海外FX口座の中には、ゼロスプレッドを提供するところがあります。 ただし、スプレッドがゼロまたは極限まで狭める代わりに、数百円程度の取引手数料が設けられているため、取引コストはかかってしまう点に注意が必要です。

Q. FXの手数料負けとは?なぜ起こる?

A.
FXの手数料負けとは、取引で得られる為替差益よりもスプレッドや取引手数料などのコストが上回り、結果的に損失となる状態を指します。 特にスキャルピングや短期売買で1取引に対する利益が少ない場合、手数料負けしやすくなるため注意が必要です。

Q. FXでスプレッドが急に上がる理由は何ですか?

A.
FXでスプレッドが急に上がる主な理由は、市場の流動性低下と急な相場変動です。日本時間の早朝など参加者が少ない時間帯や、市場の切り替わり時は売買が薄くなりスプレッドが広がります。 また、経済指標の発表や要人発言、地政学リスクなどで相場が急変すると、FX会社はリスク管理のためスプレッドを一時的に拡大します。こうしたタイミングは取引コストが増えるため、エントリーを避けるのが無難でしょう。

Q. スプレッドで支払うコストはどのくらいが目安ですか?

A.
スプレッドで支払うコストは「注文数量×スプレッド」で計算できます。たとえば米ドル/円で10,000通貨を取引し、スプレッドが0.2銭の場合は1回あたり約20円のコストです。 1日1回の取引を年間250日続けると約5,000円になり、0.3銭なら約7,500円と差が広がります。少額取引では影響は小さいですが、取引量が増えるほどコスト差も大きくなるため、できるだけスプレッドの狭い口座を選ぶのがおすすめです。

Q. FXのスプレッドは何のためにあるんですか?

A.
FXのスプレッドは、主にFX会社が利益を得るために存在します。多くのFX会社は取引手数料を無料としており、その代わりにスプレッドを通じて運営費やシステム維持費を賄っています。また、顧客の注文を金融機関に同じ内容で発注する「カバー取引」でも、スプレッドの差額が利益となります。 つまり、スプレッドはFX会社がリスクを管理しながらサービスを提供するための重要な収益源であり、利用者にとっては実質的な取引コストだと言えるでしょう。

Q. スプレッドが狭いFX会社を選ぶ際のポイントは何ですか?

A.
スプレッドが狭いFX会社を選ぶ際は、主要通貨ペアだけでなくマイナー通貨ペアのスプレッドも比較することが大切です。主要通貨は大差がなくても、マイナー通貨では数倍の差が出る場合があります。 また、原則固定か変動制かを確認し、安定した取引環境を選びましょう。さらに、スプレッドだけでなく約定力にも注目することで、スリッページによる余計なコストを防げます。総合的に条件を比較して選ぶのがポイントです。

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