法人カード・ビジネスカードおすすめランキング!最強候補を徹底比較
ただ中には、「どの法人カードが自分の企業にぴったりなのかが分からない」「年会費無料でコスパの良い法人向けクレジットカードを知りたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの法人カードをランキング形式で紹介していきます。年会費・ポイント還元率・ビジネス向けサービスなどを徹底比較しました。
そのほか、法人カードを発行するメリットや法人カードの審査についても解説しています。自分の企業に合った最強の法人カードを見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 年会費
- 2,200円(税込)
- 審査・発行期間
- -
- 還元率
- 0.40 〜0.80%
ビジネスでJALを利用する人におすすめ。
付帯保険も自動付帯で安心です。
メリットとデメリット
メリット
JALグループ便の航空券を割引で購入できる
ボーナスマイルが獲得できる
旅行傷害保険が自動付帯
デメリット
- 年会費
- 11,000円(税込)
- 審査・発行期間
- 10営業日〜1ヶ月程度
19種類の特典がビジネスをサポート。
スムーズな移動を提供する特典が豊富です。
メリットとデメリット
メリット
利用枠が〜1,000万円と高め ※ご利用額は弊社にて設定させていただきます。ご希望に添えない場合もございます。
付帯保険が充実している
デメリット
発行までに1ヶ月ほどかかる
法人しか発行できない
注釈についての記載
対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
- 年会費
- 永年無料
- 審査・発行期間
- 通常2~3週間
- 還元率
- 1.00 〜2.00%
メモや分割機能つきの明細で管理しやすい!
還元率や付帯保険もそろった法人カードです。
メリットとデメリット
メリット
Web明細編集サービスで経費の管理が簡単にできる
旅行傷害保険以外の補償サービスも充実
出光興産系列でのガソリン給油で最大40円/リットル割引される
デメリット
紙での利用明細発行は有料
ETCカードの発行に年会費がかかる
- 年会費
- 初年度無料 2年目以降2,200円(税込)
- 審査・発行期間
- -
- 還元率
- 0.60%
キャンペーン
新規入会後、条件達成で最大7,000オリコポイントプレゼント
国際ブランドごとにビジネス特典が付帯。
お得な年会費で福利厚生サービスもつけられます。
メリットとデメリット
メリット
他のゴールドカードに比べて年会費が安い
国際ブランド別にビジネスサービスが受けられる
年間利用額によって還元率が上がる
デメリット
電子マネー決済はできない
社員カードを発行できない
- 年会費
- 5,500円(税込)
- 審査・発行期間
- 通常1週間
- 還元率
- 0.50 〜1.50%
キャンペーン
新規入会+条件達成で最大25,000相当プレゼント
条件クリアで翌年以降の年会費永年無料!
2枚持ちで管理しやすい法人ゴールドカードです。
メリットとデメリット
メリット
年間100万円以上の利用で年会費が永年無料
対象の三井住友カードと2枚持ちでビジネスオーナーズのポイント最大1.5%還元
国内の主要空港とホノルル空港の空港ラウンジが無料で利用できる
デメリット
ナンバーレスなのでネットショッピングなどは不便
グルメやホテルなどの優待サービスが少ない
注釈についての記載
対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。毎年、年間100万円のご利用が必要となります。
- 年会費
- 永年無料
- 審査・発行期間
- 最短3営業日
- 還元率
- 0.50%
身分証明書があれば申し込める!
年会費無料でビジネス特典を利用可能。
メリットとデメリット
メリット
申込みは本人確認書類のみ
年会費が永年無料
カード利用限度額が最高500万円
デメリット
基本還元率は高くない
保険が付帯されない
- 年会費
- 110,000円(税込)
- 審査・発行期間
- 最短5営業日
- 還元率
- 1.25 〜7.15%
Mastercard最上位ステータスの法人カード。
経営者目線のサービス展開が強みです。
メリットとデメリット
メリット
全ての会員に向けて自社のサービスを無料でPRできる
納税や広告費の支払いでもポイントが貯まる
専任コンシェルジュが24時間365日ビジネスをサポート
デメリット
国内旅行傷害保険が利用付帯
社員カードも年会費がかかる
バクラクビジネスカード
- 年会費
- 無料
- 審査・発行期間
- 最短3営業日
- 還元率
- 1.00%
カードごとに条件を制限できて安心。
複数の従業員が法人カードを使う企業におすすめ。
メリットとデメリット
メリット
合計決済額のキャッシュバック率が1%と高い
部署ごと用途ごとにカード発行できる
カードの利用制限を細かく設定できる
デメリット
バーチャルカードは保険が付帯されない
スマホ決済や電子マネーに対応していない
4.5
(2件)
- 年会費
- 初年度無料 2年目以降1,100円(税込) 年1回以上の利用で翌年度無料
- 審査・発行期間
- 即日発行
- 還元率
- 1.00 〜3.00%
還元率は最大3.0%!
ポイントで賢く経費削減できます。
メリットとデメリット
メリット
与信審査不要でカードを発行できる
マネーフォワード関連サービス利用でポイント3%還元
「マネーフォワード クラウド」と連携ができる
デメリット
保険が付帯されていない
口座引き落としでの支払いは申し込みが必要
口コミ評判
UPSIDERカード
4.0
(3件)
- 年会費
- 永年無料
- 審査・発行期間
- 即日発行
- 還元率
- 1.00%
新規上場企業の20%以上が利用!
コストを省いた効率化重視の法人カード。
メリットとデメリット
メリット
カード上限額が10億円
アプリとWebでカード管理ができる
法人カードを何枚でも無料で作成できる
デメリット
個人事業主は申し込めない
保険やグルメ、ホテルなどのサービスが付帯されない
口コミ評判
楽天ビジネスカード
- 年会費
- 2,200円(税込)
- 審査・発行期間
- -
- 還元率
- 1.00 〜3.00%
キャンペーン
楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードの新規入会で2,000ポイントプレゼント
楽天プレミアムカードとの2枚持ちで便利に。
プライオリティ・パスなど特典もそのまま使えます。
メリットとデメリット
メリット
楽天プレミアムカードの特典が利用できる
ETCカードを複数発行できる
VISAビジネスオファーの利用ができる
デメリット
社員用カードを追加できない
楽天プレミアムカードを持たないと発行できない
ポイント還元率
シミュレーション
※シミュレーション結果は、概算値です。あくまで目安としてご利用ください。実際のポイント還元率は、カード会社のポイント還元率や利用先によって異なります。
法人カードを比較
法人におすすめなクレジットカードを多数紹介してきました。ここからは、法人カードの選び方や法人カードを発行するメリットなどを解説していきます。
目次
法人向けクレジットカードの検証ポイント
ココモーラでは、法人向けクレジットカードを集めて、徹底的に比較検証しました。
1.年会費
クレジットカードの年会費を、「永年無料」「初年度無料」「有料」などに分けて検証を行いました。
2.ポイントの貯まりやすさ
ポイントの貯まりやすさを、「基本還元率1.0%以上」「基本還元率0.5%未満」などに分けて、各クレジットカードの比較を行いました。
3.限度額
クレジットカードの限度額を「制限なし」「100万円未満」などに分けて、各クレジットカードの検証を行いました。
4.従業員カードの年会費
代表者のほかに従業員も追加発行できる、従業員カードの年会費を「永年無料」「初年度無料または実質無料」などに分け、クレジットカードの評価を行いました。
-すべての検証はココモーラ編集部で行っています-
法人カード・ビジネスカードの選び方
ここからは、法人カードを選ぶときに注目すべきポイントを解説して行きます。
年会費
法人カードを選ぶときは、年会費に注目しましょう。法人カードによって年会費はかなり異なります。
ただ年会費が安いと、法人カードについている特典やサービスがシンプルな傾向に。そういった特典・サービスをたくさん利用する予定の法人は年会費が高めのクレジットカードを発行しても損にはならないでしょう。
年会費と付帯サービスのバランスを考えながら選んでください。
ポイント還元率
法人カードのポイント還元率も重要です。
また、会社でよく利用するサービスやお店でポイントがアップするかどうかもチェックしましょう。基本還元率は平均的でも、対象店では10倍ほどのポイントが還元されることがあります。
そもそもポイントを貯められない法人カードもあるので、申し込み前にしっかりチェックしてください。
ビジネス向けサービス
自分の会社で利用しやすいビジネス向けサービスがついているのか確認しましょう。
例えば、出張が多い企業なら、補償内容が充実した保険がついていたり、手荷物宅配・空港ラウンジのサービスを利用できたりする法人カードがおすすめです。
そのほか、シェアオフィスの割引特典がある法人カードや決済データがリアルタイムで反映される経理業務の効率化に適した法人カードなどもあります。
付帯保険
法人カードを付帯保険で絞っていくのも一つの手段です。
中には、出張・接待のキャンセル費用を負担してもらえる保険や、備品の返品を拒否された時に払い戻しできる保険などが付いていることも。このほかにも法人カードで利用できる保険は様々にあります。
自分の会社で役立ちそうな保険がないか、申し込み前にチェックしてみてください。
追加カード
法人カードを選ぶときに、追加カードもチェックしておくのがおすすめです。
社員も経費を払う機会があるなら社員カードを作成しましょう。社員カードがあれば、料金の立て替えや領収書のやり取りの手間を省くことが可能。社員カードで支払った分も会計ソフトに自動で連携されます。
また、社用の車を保有している企業はETCカードを作るのがおすすめ。利用日・料金などを明細で一括管理できるほか、複数台の車を保有している場合でも車ごとにETCカードを発行できます。
法人カード・ビジネスカードのメリット
法人カードをわざわざ発行するメリットが分からない…と感じている経営者や個人事業主の方もいるのではないでしょうか。法人カードを作れば以下のような恩恵を受けられます。
経理業務の効率化を図れる
法人カードを作成すれば、経費作業の手間を省いたり、経費の管理が楽になったりします。
さらに、社員用に追加カードも発行すれば、社員の経費も簡単に確認できるように。社員用カードを渡せば、立て替えてもらう必要もありません。
支払いでポイントを貯められる
法人カードで支払えばポイントが還元されることもメリットの一つ。打ち上げの会費や備品代だけでなく、光熱費・法人税・固定資産税なども法人カードで決済可能です。
獲得したポイントは、社内の備品と交換したり、出張時の航空券を買うマイルに充当したりもできます。なるべくクレジットカードで支払うようにして、ポイントをたくさん貯めれば経費削減にも繋がるでしょう。
ビジネス向けの特典を利用できる
法人カードには、ビジネス向けの特典が付帯していることがほとんど。主なビジネス向けの特典・サービスは以下の通りです。
例えば、手荷物宅配サービスを申し込めば、身軽に出張できるようになります。また、割引が適用されるホテルに泊まれば、経費を抑えることも可能です。
それぞれの会社に合った特典がないか事前に確認しておきましょう。
限度額が高め
法人向けのクレジットカードは、個人用のクレジットカードと比べて限度額が高くなっているのがメリットです。
例えば、個人用の三井住友カード(NL)は限度額が最大100万円ですが、三井住友カード ビジネスオーナーズは限度額が最大500万円となっています。
そのため、オフィスの固定費や社用車にかかる費用、福利厚生代などたくさんの経費をまとめることができます。
費用をまとめるとポイントも貯まりやすくなるのでおすすめです。
法人カード・ビジネスカードのデメリット
ここからは法人カードのデメリットを解説していきます。企業や個人事業主は、法人カードの短所もあらかじめ確認して発行を検討してみてください。
年会費がかかることが多い
法人カードのデメリットとして、年会費がかかる場合が多いことが挙げられます。年会費無料の法人カードもありますが、やはり有料であることがほとんどです。
ただ、年会費がかかる法人カードは、ビジネス向けの特典がついていたり、付帯保険も充実していたりします。年会費に見合ったサービスが用意されており、損をしたと思うことは少ないでしょう。
基本的に一括払いのみ
法人カードは基本的に一括払いにしか対応していません。
ただ、一括払いにしか対応していなくても、支払いの猶予が1ヶ月以上ある法人カードも。例えば、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスカードは猶予が最大56日と2ヶ月ほどあります。
滞納しないか心配な場合は、そういった法人カードに申し込むのがおすすめです。
審査が厳しい傾向にある
法人カードの審査は、個人向けクレジットカードの審査よりも厳しい傾向にあると言われています。
業績や財務状況とは、存続年数・赤字決済か黒字決済か・会社の規模など。これらをもとに、その会社にはクレジットカードの返済能力があるのかが測られます。
そもそも法人カードとは?
法人カードとは、法人や個人事業主向けに作られたクレジットカードのことです。
また法人カードには、ビジネスカードとコーポレートカードの2種類があり、それぞれ対象としている企業が異なります。
法人カードの種類 | ビジネスカード | コーポレートカード |
対象 | 中小企業 個人事業主 | 大企業 |
社員用追加カードの発行枚数 | 20枚まで発行可能 | 20枚以上発行可能 |
限度額 | 100万円〜500万円ほど | 500万円〜1,000万円ほど |
決済方式 | 会社一括決済方式 | 会社一括決済方式 個別決済方式 |
ビジネスカードの対象は中小企業や個人事業主です。利用限度額がやや低めで、社員に発行できる追加カードの枚数も少なめになっています。
一方、コーポレートカードの対象は大企業となっており、ビジネスカードよりも限度額が高く、追加カードの発行枚数も多めです。
本記事で紹介している法人カードの多くは、ビジネスカードとなっています。
法人カードと個人カードの違い
法人カードとは、会社の経費を決済するためのクレジットカード。対して個人カードは、日常生活の出費を決済するためのクレジットカードです。
この2種類のクレジットカードの違いを、もう少し詳しく比較していきましょう。
法人カードと個人カードの違い | 法人カード | 個人カード |
申し込み対象 | 経営者 経理担当者 個人事業主 | 18歳以上 日本国内に住んでいる方 |
審査で見られるポイント | 会社の返済能力 経営者の信用情報 | 申込者の返済能力 申込者の信用情報 |
口座 | 原則として法人名義の口座 | 個人名義の口座 |
利用枠 | 高め | 低め |
追加カード | ETCカード 社員用カード | ETCカード 家族カード |
まず、法人カードを申し込みできるのは経営者や個人事業主の方などです。一方、個人カードは大体の場合、18歳以上で日本国内に住んでいる方となります。
法人カードの利用枠は、個人カードよりも高めに設定されることが多いです。事業関連の出費や多数いる社員の立て替えなどで、出費がかさむことが予想されるため。1億円になることもあります。
法人カードの審査について
ここでは、法人カードの審査について解説します。審査に必要な書類や審査スピードなどが気になる方は、最後までご覧ください。
必要な書類
法人カードの審査に必要な書類は、個人事業主向けカードと法人向けカードで大きく異なります。
個人事業主向けカードは、個人事業主本人の与信が重要になります。そのため、申し込み者の運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の提出が必須です。
一方で、法人向けカードは、法人とその代表者の与信が重要です。法人代表者または申し込み者の本人確認書類に加え、登記簿謄本や印鑑証明書などの法人確認書類も提出する必要があります。
加えて、法人向けカードの場合は事前に法人口座を開設しておく必要がありますよ。
審査で見られるポイント
審査で見られるポイントは主に、個人の信用情報と法人の経営状況の2つに大別されます。
過去に支払い遅延がある場合、複数のカードに同時に申し込んでいる場合などは、審査に不利に働く可能性が高くなるため注意が必要です。
また、会社に支払い能力があるのか、安定した経営が行われているのかを見極めるために、法人の財務状況や事業年数も重視される傾向にあります。
しかし、財務状況が赤字だからといって、必ずしも審査に落ちるというわけではありませんよ。
もちろんカードによって重視されるポイントは異なりますが、この2つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
審査スピード
法人カードの審査スピードは、通常のカードと比べると長めな傾向にあります。
そのため、申し込みから手元に届くまで最低でも3~4週間は見ておくとよいでしょう。
しかし、個人事業主向けのカードなら、審査スピードがやや速い傾向にあります。
申し込みはウェブ上のみで完結し、法人の与信審査は行われないことが多いため、短時間で審査が済む場合がほとんどです。
なるべく早くカードが欲しい方は、個人事業主向けカードも選択肢に入れるとよいでしょう。
中小企業におすすめの法人クレジットカード
法人クレジットカードの中でも、中小企業でも使いやすいカードが気になる方もいるでしょう。
中小企業におすすめの法人クレジットカードを表にまとめました。
カード |
三井住友カード ビジネスオーナーズ |
JCB一般法人カード |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード |
NTTファイナンスBizカード レギュラー |
楽天ビジネスカード |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | オンライン入会で初年度無料 通常1,375円(税込) |
永年無料 |
永年無料 |
2,200円(税込) |
ポイント 還元率 | 0.5〜1.5% | 0.5〜9.9% | 0.5〜2.0% | 1.00%~2.00% | 1.00%~3.00% |
審査・発行 期間 | 1週間程度 | 通常2〜3週間程度 | 最短3営業日 | 通常2~3週間 | – |
法人カードを利用する際の注意点
法人カードを利用する際は、以下の2点に注意すると良いでしょう。
法人カードを利用する際の注意点
- 法人カードは管理しやすい枚数を発行する
- 事前に運用ルールを決めておく
法人カードは管理しやすい枚数を発行する
法人カードを利用する際には、発行するカードの枚数に注意が必要です。
複数のカードを発行すると管理が複雑になり、不正利用や紛失リスクが増える可能性があります。
カードごとに利用制限や通知設定ができるタイプのカードもあるため、これらの機能を活用することでリスクを最小限に抑えられますよ。
また、紛失時には速やかに対応できる仕組みを整えることで、セキュリティ対策も万全になるでしょう。
管理できる枚数を把握して計画的に発行し、効率的かつ安全に法人カードを運用しましょう。
事前に運用ルールを決めておく
法人カードを導入する際は、事前に明確な運用ルールを設定しておくことが大切です。
また、社員全員にそのルールを共有し、理解を深めてもらうことも必要です。
さらに、利用状況の定期的な確認や、疑わしい取引の早期発見を可能にする仕組みを取り入れると、管理体制がより強化されます。
経費として認められる項目や使用報告の手順を明確にしておけば、経費管理がスムーズに進み、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
適切な運用ルールを設けることで、法人カードをより安全かつ効果的に活用できます。
おすすめクレジットカードに関する専門家コメント
今回紹介しているおすすめのクレジットカードについて、ココモーラの監修者を務めてくださっている恩田雅之さんと金子賢司さんから、カードの魅力についてコメントをいただきました。
気になるクレジットカードがあったら、専門家の方のコメントを読んで参考にしてみてください。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
|
三井住友カード ビジネスオーナーズは、年会費が永年無料で、コストを抑えて利用できるクレジットカードです。 |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、ビジネス向け特典が豊富に用意されているお得なカードです。 |
JCB一般法人カード
|
JCB一般法人カードは、初年度の年会費が無料で、従業員向けの追加カードも複数枚発行できるのが魅力です。 |
ダイナースクラブ ビジネスカード
このクレジットカードは、ビジネスで役立つ特典が豊富に用意されており、一律の限度額がないのが特徴です。 |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
|
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費が永年無料なので、初めて法人カードを作る方におすすめです。 |
監修者の辻本さんへ法人カードに関するインタビューを実施!
監修者:辻本 剛士さん |
ーー法人がクレジットカードを選ぶときに重視すべきポイントは何ですか?
法人カードの選び方として、追加カードが発行できるかどうかは重要なポイントです。
追加カードは発行枚数に上限が定められているため、カードが必要となる従業員に配布できるだけのカードを確保できるか確認しておくことです。
また、法人カードの種類によっては追加カードの発行に費用が発生するものもあるため、コスト削減を重視する場合は無料で発行できる法人カードを選びましょう。
ーー法人カードと会計ソフトを連携させると、具体的にどのような業務が効率化されますか?
法人向けカードと会計ソフトを連携させることで、大幅な経費処理の効率化が期待できます。
具体的には、カードでの支出が自動的に会計ソフトに記録され、手動での入力ミスや記録漏れを防ぐことが可能です。
その後は処理されたデータをもとに、経理担当者が勘定科目に誤りがないかなどを確認するだけでよいため、労働時間の削減にも寄与できます。
ーー法人や個人事業主がクレジットカードを持つにあたって注意すべきことはありますでしょうか?
法人や個人事業主がクレジットカードを持つ際には、カードの管理に細心の注意を払うことです。
なお、法人カードは個人カードよりも審査が厳しい傾向にあります。実績の浅い企業や赤字が続いている企業の場合は審査に通らない可能性がある点にも注意しましょう。
法人向けクレジットカードに関するアンケート調査
ココモーラでは、コンテンツ制作に役立てる目的で、経営者や役員の方などを対象に独自アンケート調査を実施しました。
クレジットカードを発行したいと考えている経理の方や経営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
調査方法 | フリージーを使用した独自調査 |
調査対象 | 18歳以上の男女 |
調査対象者数 | 108人 |
年齢比率 |
18~19歳 : 2人(1.85%) 20~29歳:4人(3.7%) 30~39歳:8人(7.41%) 40~49歳:36人(33.33%) 50~59歳:53人(49.07%) 60歳以上:5人(4.63%) |
性別比率 |
男性:94人 女性:14人 |
職業比率 |
会社員(正社員):0人(0%) 会社員(契約・派遣社員):0人(0%) 経営者・役員:72人(66.67%) 公務員(教職員を除く):0人(0%) 自営業:26人(24.07%) 自由業:10人(9.26%) 医師・医療関係者:0人(0%) 専業主婦:0人(0%) 学生:0人(0%) パート・アルバイト:0人(0%) 無職:0人(0%) その他:0人(0%) |
調査期間 | 2024年3月 |
調査地域 | 日本 |
法人クレジットカードに関するアンケート調査結果の元データ(PDF)>>
法人クレジットカードのアンケート調査の結果詳細>>
どの法人カードを持っていますか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
三井住友カード ビジネスオーナーズ | 32 | 29.63% |
アメックス・ビジネス・ゴールド・カード | 17 | 15.74% |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス・カード | 14 | 12.96% |
JCB法人カード | 35 | 32.41% |
アメックス・ビジネス・グリーン・カード | 9 | 8.33% |
セゾンコバルト・ビジネス・アメックス・カード | 4 | 3.7% |
ダイナースクラブ ビジネスカード | 8 | 7.41% |
UPSIDERカード | 3 | 2.78% |
マネーフォワード ビジネスカード | 2 | 1.85% |
オリコカード | 9 | 8.33% |
セゾンプラチナ・ビジネス・プロ・アメックス・カード | 5 | 4.63% |
NTTファイナンス Bizカード | 6 | 5.56% |
楽天ビジネスカード | 10 | 9.26% |
freeeカード | 5 | 4.63% |
Airカード | 3 | 2.78% |
その他 | 13 | 12.04% |
最も人気の法人カードは、「JCB法人カード」です。次いで「三井住友カード ビジネスオーナーズ」が人気でした。
3番目に保有者が多い「アメックス・ビジネス・ゴールド・カード」は、年会費が3万円以上とやや高めですが、ゴールドランクならではの豪華な特典が付帯しています。
対象空港ラウンジを無料で利用できたり、手荷物をホテルまで無料で配送してもらえたりするほか、高級レストランを2名以上で予約すると1名分が無料になるグルメ優待も利用可能です。
ビジネス向けの優待や特典をたくさん活用したい企業におすすめのクレジットカードです。
法人カードを選ぶときに最も重視したポイントは何ですか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
年会費 | 34 | 31.48% |
ポイント還元率 | 16 | 14.81% |
発行スピード | 8 | 7.41% |
会計ソフトと連携できるか | 8 | 7.41% |
利用限度額 | 6 | 5.56% |
ステータス | 9 | 8.33% |
ビジネス向けの特典やサービス | 16 | 14.81% |
社員用カードの発行枚数や年会費 | 5 | 4.63% |
ETCカードの発行枚数や年会費 | 1 | 0.93% |
その他 | 5 | 4.63% |
法人カードを選ぶとき「年会費」に注目すると回答した人が最も多かったです。お得に持ちたいなら、年会費永年無料のクレジットカードや2,000円以下のクレジットカードがいいでしょう。
自社に合った特典やサービスがあるのかということも一緒に確認しておきましょう。
法人カードを発行しようと思った1番の理由は何ですか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
経費業務の効率化 | 44 | 40.74% |
キャッシュレスの促進 | 22 | 20.37% |
ポイントによる経費削減 | 7 | 6.48% |
ビジネス向けサービスの活用 | 10 | 9.26% |
支払いの一本化 | 9 | 8.33% |
ビジネスとプライベートの支払いの区別 | 9 | 8.33% |
社員の経費の一括管理 | 4 | 3.7% |
その他 | 3 | 2.78% |
法人カードを発行しようと思った決め手として最も多かったのが「経費業務の効率化」です。
手入力によるミスを防げるだけでなく、未経験の方が経理業務に当たることになってもすぐにこなせるようになるでしょう。
少しでも経理業務の時間を減らしたいと考えている方は、ぜひ法人カードを発行していただきたいです。
法人カードで決済しているものは何ですか?(複数回答)
項目 | 回答者数 | 割合 |
消耗品・備品 | 57 | 52.78% |
接待・交際費 | 60 | 55.56% |
交通費 | 44 | 40.74% |
ガソリン代 | 54 | 50% |
水道や光熱費といった固定費 | 32 | 29.63% |
宿泊費 | 34 | 31.48% |
福利厚生費 | 23 | 21.3% |
広告宣伝費 | 13 | 12.04% |
税金 | 11 | 10.19% |
通信費 | 30 | 27.78% |
その他 | 6 | 5.56% |
法人カードで決済しているものを調査したところ、「接待・交際費」「消耗品・備品」「ガソリン代」と回答した人が多かったです。いずれも50%を超えたので、2人に1人は法人カードで支払っている計算になります。
中には、接待の食事代がお得になったり、備品を安く買えたりする法人カードも。たとえば、アメックスの法人カードは対象のレストランで1名分の食事代が無料になります。
法人カードで毎月平均いくらぐらい決済していますか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
~10万円未満 | 34 | 31.48% |
10万円~20万円未満 | 20 | 18.52% |
20万円~50万円未満 | 20 | 18.52% |
50万円~100万円未満 | 11 | 10.19% |
100万円~300万円未満 | 6 | 5.56% |
300万円~500万円未満 | 5 | 4.63% |
500万円~1000万円未満 | 4 | 3.7% |
1000万円~2000万円未満 | 1 | 0.93% |
2000万円~5000万円未満 | 0 | 0% |
5000万円~1億円未満 | 1 | 0.93% |
1億円以上 | 6 | 5.56% |
毎月の利用額は「10万円未満」になると答えた人が最多でした。先程のアンケートでも、法人カードの用途として交際費や消耗品の購入などに回答が集まっていたため、高額な決済が少ないのだと考えられます。
全体的に見ても、100万円未満を選択した人が目立っており、合計で約78%にも上りました。反対に、100万円以上を選択した人は、合計で約22%ほどでした。
法人カードでよく利用する特典・サービス、付帯していて良かったと感じる特典・サービスは何ですか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
会計ソフトと連携できるサービス | 43 | 39.81% |
飛行機や新幹線の予約サービス | 26 | 24.07% |
空港~自宅の手荷物宅配サービス | 19 | 17.59% |
レストラン優待 | 17 | 15.74% |
ホテル優待 | 16 | 14.81% |
ゴルフ優待 | 14 | 12.96% |
空港ラウンジサービス | 26 | 24.07% |
福利厚生サービス | 12 | 11.11% |
ショッピング保険 | 16 | 14.81% |
海外旅行保険 | 19 | 17.59% |
国内旅行保険 | 20 | 18.52% |
社員用カード | 18 | 16.67% |
シェアオフィス・コワーキングスペース優待 | 6 | 5.56% |
その他 | 7 | 6.48% |
よく利用する法人カードの特典やサービスを調査したところ「会計ソフト」が最多でした。会計ソフトのみダントツで回答数が多かったため、便利だと感じている方がかなり多いことが分かります。
その他、「飛行機・新幹線の予約サービス」や「空港ラウンジサービス」を利用していると答えた法人も目立ちました。おそらく出張でそのようなサービスを活用しているのだと考えられます。
出張の頻度が多い企業も法人カードの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
法人カードでポイントをどのくらい貯めていますか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
1,000以下 | 34 | 31.48% |
1,001~2,000以下 | 11 | 10.19% |
2,001~3,000以下 | 12 | 11.11% |
3,001~4,000以下 | 8 | 7.41% |
4,001~5,000以下 | 7 | 6.48% |
5,001~6,000以下 | 8 | 7.41% |
6,001~7,000以下 | 5 | 4.63% |
7,001~8,000以下 | 1 | 0.93% |
8,001~9,000以下 | 1 | 0.93% |
9,001~10,000以下 | 0 | 0% |
10,001以上 | 21 | 19.44% |
法人カードで1,000以下のポイントが貯まっていると回答した方が最多でした。
ポイントをたくさん貯めたいなら、基本還元率が1.0%以上の法人カードがおすすめ。また、なるべく全ての支払いを法人カードにまとめたり、社員用のカードを発行して使ってもらったりすると効率よくポイントが貯まります。
貯めたポイントは主に何に使っていますか?
項目 | 回答者数 | 割合 |
備品を支払う際に充当 | 41 | 37.96% |
キャッシュバック | 23 | 21.3% |
航空券や新幹線のチケットの購入 | 19 | 17.59% |
宿泊費に利用 | 11 | 10.19% |
商品やギフト券に交換 | 22 | 20.37% |
マイルに交換 | 19 | 17.59% |
他社ポイントに交換 | 11 | 10.19% |
食事会や打ち上げで利用 | 13 | 12.04% |
福利厚生で利用 | 8 | 7.41% |
その他 | 3 | 2.78% |
法人カードで貯めたポイントを「備品代に充当している」という企業が最多でした。その他にも、キャッシュバックや商品・ギフト券に交換しているという企業もいて、かなり回答にばらつきがあります。
貯めたポイントは、自社の事業に役立てるのが最もおすすめですが、もし使い道に迷った場合は上記のアンケート結果を参考にしてみてください。
よくある質問
Q. ビジネスカードとコーポレートカードに違いはある?
また、限度額は500万円までで、決済方式は会社一括決済方式と利用限度額がやや低めに設定されています。
コーポレートカードは、大企業が対象となっており、限度額も1000万円ほどまでとビジネスカードと比較しても高めです。また、追加カードの枚数も20枚以上と多めなのが特徴です。
Q. 法人がカード作成時に必要な書類は?
・履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
・代表者の本人確認書類
・引落用の法人口座情報
カード会社によっては、上記のカードとは別に書類を求められる可能性もあるので注意が必要です。
Q. 個人事業主がカードを申し込む際に必要な書類は?
・代表者の本人確認書類
・引落用の口座情報
また、引き落とし口座は個人名義のものでも問題ありませんが、会計処理をスムーズに行うためにも専用の口座を開設しておくとよいでしょう。
Q. 設立直後の法人でも法人の審査通過は可能?
しかし、申し込むカードによって条件が異なるため、審査を通過するためにも細かく確認することが重要です。
この記事の監修者
育休中、フリーランス女性に向けて「社会制度」や「貯金・投資」に関するお役立ち情報を発信。
マネーコラムの執筆や記事監修も手がける。日経xwoman公式アンバサダー。著書「お金の使い方、貯め方教えて下さい」主婦の友社
- ファイナンシャルプランナー
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
- 有限会社バード商会
福岡の大学を卒業後、大手インフラ業界に就職。主に、ご家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年ほど従事。現在は、父の会社(有限会社バード商会)を継ぎ、独立系のファイナンシャル・プランナーとして活動中。専門分野は、家計改善(光熱費の見直し)と資産形成の分野。
FPの実績は、カードローン相談、光熱費の見直し、企業型確定拠出年金の導入、日本FP協会でアシスタント相談員、執筆などを行っている。
水野総合FP事務所代表。独立系ファイナンシャルプランナーとして個別相談、執筆・監修、講師、取材協力などマルチに活動。ライフプラン、資産運用、相続・資産承継といった幅広い相談内容に対応し、全国1000名を超える方から日本FP協会に寄せられる「くらしとお金」の電話相談を1年間担当。毎月20本以上の執筆・記事監修の他、大学や事業法人で講師を務め年80回登壇。学校法人専門学校非常勤講師として「投資の授業」を毎週行う。
消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。
現在、不動産を含む資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演・を行っている。東洋大学経営学部ファイナンス学科非常勤講師