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今回は、格安SIMを5回も乗り換えてきたぽぽさんにお話を伺いました。
ソフトバンクから楽天モバイル、UQモバイル、ahamo、日本通信SIM、そして現在のmineoへ。家族4人分の契約から始まった乗り換え遍歴の中で、ぽぽさんが繰り返し口にしたのが「同じ格安SIMでも、回線が違えばまったくの別物」という言葉でした。
なかでも痛感したという「回線選びの落とし穴」を中心に、5社を渡り歩いた経験者だからこそ語れるリアルを聞きました。
今回インタビューにご協力いただいたのは、格安SIMを5回も乗り換えてきたぽぽさんです。
格安SIMを利用する前は、大手キャリア3社も渡り歩いていたそう。
ユーザー属性 | 51歳・男性 |
現在利用中の | mineo/マイピタ Dプラン デュアルタイプ |
乗り換えた回数 | 5回(大手キャリアを含めると8社を利用) |
利用開始日(現在のmineo) | 2024年5月 |
まずは、ぽぽさんがこれまでたどってきた5回の乗り換えを整理してみましょう。
時期 | 回線・プラン | 月額・データ | 乗り換えた理由 |
〜2018年ごろ | ソフトバンク(大手) | 家族4人で2万円超/約50GB | 「格安SIMは安い」と聞いて |
2018〜2020年ごろ | ー | 会社で電波がほとんど入らなかった | |
2020〜2022年ごろ | ー | 田舎の会社でドコモ回線が良好、ahamo登場 | |
2022〜2023年12月 | 2,970円/20GB | 高速・低速の切り替えがなくギガ不足 | |
2023年12月〜2024年5月 | 日本通信SIM | 2,178円/30GB | やはり切り替えがなかった |
2024年5月〜現在 | mineo | 2,907円/30GB | 継続中 |
ソフトバンク時代の料金やデータ量は「はっきり覚えていない」とのことで、おおよその金額です。それでも、大手時代の家族4人・月2万円超から、現在は夫婦2人で約6,000円へ。人数も条件も違うため単純比較はできませんが、乗り換えの積み重ねが家計に与えたインパクトの大きさがうかがえます。
格安SIMにする前はソフトバンクで、その前はドコモ、auと、大手3社をひととおり渡り歩いてきました。
ソフトバンク時代は家族4人分をまとめて契約していて、月々2万円は超えていたと思います。ただ端末代の分割も含んだ2年契約だったので、通信費だけでいくらだったかは正確に覚えていません。
そんなときに、会社の人から「格安SIMは安いよ」と聞いたんです。当時は格安SIMという言葉すら知らなくて、自分で調べるところから始めました。電波が悪くなるんじゃないかという不安はありましたが、思い切って、妻と息子2人を含めた家族4人全員を移したんです。
実際に使ってみると、普段の生活ではそこまで困りませんでした。ただ、会社の中だけは話が別で……。それが、次の乗り換えにつながっていきます。
実はこのとき、次男さんは「格安SIMにするなら自分の小遣いで大手に残る」と抵抗したそう。それでも結局は家族一緒に切り替えたのですが、この家族まるごと乗り換えが、後の物語の伏線になっています。
① 楽天モバイル——基準は、とにかく「安さ」でした。電波は少し悪いけど何とか使える、と聞いていたので、安さを優先した感じです。
② UQモバイル——基準は2つ。ひとつは電波です。楽天が会社で入らなかったので、au回線のUQならマシと聞いて決めました。もうひとつが「節約モード」、つまり高速と低速を自分で切り替えられる機能です。ここで初めて、切り替えの便利さを知りました。
③ ahamo——基準は電波。会社が田舎で、ドコモが一番入りが良かったからです。ちょうどahamoが登場したタイミングでした。
④ 日本通信SIM——基準は「ahamoより安くて容量が多い」こと。30GBで2,178円、ahamoの20GB・2,970円より明らかにお得だと思って。ギガも多くて安い、これはいい!と飛びつきました。……ただ、この選び方が正しくなかったと、あとで思い知るんですが。
⑤ mineo(現在)——基準は3つ。10分かけ放題などの通話オプションが付けられること、高速と低速を切り替えられること、そして使わなかったデータを翌月に繰り越せることです。
いちばん違いを感じたのは、やはり電波(回線)です。楽天は会社の中でほとんど入らなかったのに、au回線のUQに替えたら使えるようになりました。
さらに、会社が田舎なのでドコモ回線が一番安定していて、ahamo以降はずっとドコモ回線です。今のmineoもドコモ回線を選んでいます。
同じ「格安SIM」でも、どの回線を借りているかで別物だと分かりました。しかもこれは、自分が長くいる場所で試さないと分からないんですよね。
もうひとつが、高速と低速を切り替えられるかどうかです。UQには節約モードがあって、低速でも普段使いはできました。でもahamoと日本通信SIMには切り替え自体がなくて、通勤の車でYouTubeを音だけ聞き流していると、すぐギガが足りなくなってしまって。
今のmineoは「パケット放題(3Mbps)」で、低速のままでも動画が見られます。UQの節約モードより格段に速いので、もうギガを気にしていません。
ほかにも、データを翌月に繰り越せるか、かけ放題が最初から付いているオプションなのか、といった違いもありました。
ぽぽさんの話の中でも、特に印象に残ったのがこの部分でした。「格安SIMはどこも似たようなもの」と思われがちですが、実際の体験はその逆だったといいます。多くの格安SIMは大手キャリアの回線を借りて提供されているため、同じ会社名のサービスでも、借りている回線(ドコモ・au・楽天など)が違えば電波の入り方はまったく変わってきます。
もうひとつ参考になるのが、「自分が長くいる場所で試さないと分からない」という言葉です。ぽぽさんの職場は田舎にあり、都会での評判はほとんど当てになりませんでした。回線選びで見るべきなのは平均的な速度ランキングではなく、自分が毎日いちばん長く過ごす生活圏でつながるかどうか、ということなのでしょう。
正直、面倒ですね。5回もやっていますが、慣れたという感覚はありません。1回で半日はかかりますし、その間スマホが使えない時間も半日くらいありました。
いちばん困るのがAPN設定です。毎回つまずきます。というのも、毎回やり方を忘れていて、毎回調べるところから始まるんです。そもそも「APN設定」という言葉自体、毎回「なんだったっけ?」となります。YouTubeやブログを見ながら、その都度やっています。
失敗といえば、Amazonで買ったエントリーパックを、誤って消してしまったことがあって。結局買い直しました。だから覚えているんですね。
ただ、電話番号で困ったことは一度もありません。ドコモの頃からずっと同じ番号で、5回乗り換えても変わっていません。
正直、ほとんど使っていません。キャッシュバックも、楽天の1年無料も使いませんでした。そういうものを追いかけるタイプではなくて、気づいたときには終わっている、ということが多いんです。
ひとつだけ使ったのが、Amazonで売っているエントリーパックです。事務手数料が安くなるもので、数百円で買えます。日本通信SIMのときは初期手数料を3,300円払いましたが、エントリーパックを使えば数百円で済むので、3,000円近く違う計算になります。
端末は、2021年ごろのiPhone 11から一括購入にしています。もともと分割払いは好きではなかったのですが、お金の勉強をするようになって、はっきり決めました。分割にすると、その会社に縛られますし、いわゆる借金をしたくない、という気持ちが大きいですね。一括で買っておけば、いつでも次に移れます。
ぽぽさんは、キャンペーンを熱心に追いかけるタイプではないそうです。それでも「端末は一括で買う→どこにも縛られない→身軽に乗り換えられる」という考え方は、乗り換えを重ねた人ならではのものだと感じます。割引を追うより、まず縛られない状態を作っておくという視点は、参考になりそうです。
合わなかったのは、ahamoと日本通信SIMです。電波も速度も問題なかったのですが、高速と低速の切り替え機能がなかった。自分の使い方には、それが必要だったんですね。
実際、日本通信SIMはたった5ヶ月でやめています。5社の中でいちばん短い。初期手数料を3,300円払ったのに、です。安さだけで選んだので、長く使えなかったんだと思います。
合っていたのは、UQモバイルと今のmineoです。UQモバイルは「切り替え」という考え方を初めて教えてくれました。mineoは3Mbpsの低速でも困らないうえ、データも繰り越せるので、もう2年以上使っていて、替える理由が見当たりません。
おもしろいのは、妻はいまもahamoのままだということです。データをあまり使わないし、ドコモ回線で満足しているそうです。私には合わなかったahamoが、妻には合っている。
昔は家族4人とも同じ会社で揃えていましたが、今は私がmineo、妻がahamo、独立した次男はまた別の格安SIM。合う・合わないは人によって違うんだなと思います。
「私に合わなかったahamoが、妻には合っている」という話は、格安SIM選びを考えるうえでヒントになります。合う一枚は人によって違い、家族で同じ会社に揃える必要もありません。動画をどれだけ見るか、切り替え機能が要るかといった使い方次第で、ベストな選択肢は変わってくるということなのでしょう。
結論から言うと、乗り換えてよかったと思っています。大手3社は、今後もう絶対に使いません。高いですし、店で長く待たされますし、必要のないものが多かったので。
ただ、昔と今を単純には比べられません。昔は家族4人で月2万円超、今は妻と2人で5,968円ですが、人数も違うし、昔は端末代の分割も入っていました。だから「2万円が6,000円になった」とは単純には言えないと思っています。
「定期的に見直したほうがいいか」と聞かれれば、そう思います。ただ、料金だけを見て動くと失敗します。実際、安さだけで選んだ日本通信SIMは5ヶ月しかもちませんでした。
しかも今のmineoは、日本通信SIMより月700円ほど高いんです。それでも替えたのは、安さではなく使い勝手のためでした。
手間で言えば、1回半日なので5回で2〜3日分。それでも見合っていると思います。いま2年以上mineoを替えていないのは、合うものが見つかったからです。
ひとつ挙げるなら、自分が一日でいちばん長くいる場所で、その回線が入るかどうかです。私は会社が田舎で、楽天が入りませんでした。都会で使えるかどうかではなく、自分の生活圏で使えるかどうかが大事だと思いますよ。
あとは、高速と低速の切り替えができるかどうか。私はこれを知らずにahamoと日本通信SIMを選んで、2回とも同じ失敗をしました。自分がどんな使い方をするのかを、先に考えたほうがいいですね。
逆に、心配しなくてよかったことに関して、電話番号は、5回替えてもずっと同じで、変わりません。APN設定は毎回つまずきますが、調べれば必ずできます。私は5回やって、いまだに覚えていませんが。
最後にひとつ。乗り換えのとき「大手に残る」と言っていた次男は、独立した今、私のmineoよりさらに安いものを使っています。たしかpovoで、月1,000円もかかっていないようです。家族で同じ会社に揃える必要はないし、自分で選べるようになれば、それでいいんだと思います。
「その回線、あなたの生活圏で入りますか?」というのは、ぽぽさんがいちばん伝えたかったことのようです。ランキングや平均速度ではなく、自分が毎日長くいる場所でつながるかどうかが判断基準になります。回線選びに迷ったときは、まずこの点を確認してみるとよさそうです。
今回のインタビューでは、5社の格安SIMを渡り歩いてきたぽぽさんに、経験者だからこそ分かる違いや落とし穴を伺いました。
5回の乗り換えを経て、ぽぽさんがたどり着いた答えはとてもシンプルなものでした。
「安いから」で飛びつくのではなく、「自分の生活圏・使い方に合うか」で選ぶ。何度も失敗と成功を重ねた人だからこそ言える、実感のこもった結論でした。
これから格安SIMを選ぶ方は、料金だけでなく、回線・切り替え機能・データ繰り越しといった使い勝手もあわせて比較してみてください。自分にぴったりの一枚を探したい方は、ぜひ格安SIMおすすめ比較ランキングも参考にしてみてください。
募集方法 | |
実施日 | 2026年8月 |
実施対象 | 格安SIMを複数回乗り換えた経験のある方 |
対象地域 | 日本 |