「住宅ローンをどこで借りるのが一番お得なのかわからない」と悩んでいませんか?2024年3月の日銀のマイナス金利政策解除以降、住宅ローン金利は17年ぶりの上昇局面を迎えています。変動金利を選ぶ人は約8割に達する一方で、金利上昇リスクへの懸念から「金利タイプの選び方がわからない」という声も急増中です。
さらに、2024年度の新設住宅着工戸数は前年比9.8%減と住宅価格の高騰が続き、35年超のローンやペアローンを検討する若年層も増加。返済期間の長期化により、わずかな金利差が総返済額に数百万円の差を生む時代になっています。
しかし、現在は低金利を武器にしたネット銀行の台頭や、疾病保障の充実など商品の多様化が進み、正しく選べば大幅なコスト削減ができます。住宅ローン選びでは、金利だけでなく、団信の保障内容や諸費用、審査の柔軟性まで総合的に比較することがポイント。
そこでこの記事では、SBI新生銀行やPayPay銀行、メガバンクなど主要10社の住宅ローンを徹底比較。変動・固定金利の選び方から、審査のポイント、借り換えタイミングまで、2025年最新の情報をもとに詳しく解説します。あなたにぴったりの住宅ローンを見つけて、安心のマイホーム購入を実現しましょう!
更新日: 2025.12.23
5.00
(5)
COCOMO AI 診断
5.00
(5)
COCOMO AI 診断
4.82
(5)
COCOMO AI 診断
4.60
(5)
COCOMO AI 診断
4.60
(5)
COCOMO AI 診断
4.60
(5)
COCOMO AI 診断
4.62
(5)
COCOMO AI 診断
4.40
(5)
COCOMO AI 診断
4.42
(5)
COCOMO AI 診断
4.40
(5)
COCOMO AI 診断
国内主要な10商品以上のを住宅ローンを専門化チームでレビュー済み(おすすめ住宅ローン)
過去12ヶ月で累計15000時間以上を商品やサービスレビューに費やしています。
客観的に評価ルールを策定済み(ココモーラコンテンツポリシー)
当サイト「ココモーラ」で紹介している住宅ローンは、銀行法・金融商品取引法などの関連法令に基づき、金融庁の監督下で運営されている金融機関の商品・サービスのみを掲載しています。また、ココモーラのサービスは広告主のパートナー企業より報酬を得る場合がありますが、特定の金融機関に有利な評価を行うことを条件に報酬を受け取ることは一切ありません。すべての住宅ローンを、利用者目線で中立かつ客観的に評価しています。
当ページの「住宅ローンおすすめランキング」は、ココモーラ編集部が独自に調査・分析を行い、各銀行の公式情報や実際の利用者の声、金融関連機関のデータなどをもとに作成しています。
ランキングの算定にあたっては、以下のような複数の客観的データ・情報源を総合的に参照しています。
ランキング算定にあたって
上記のデータをもとに、編集部が設定した独自の評価項目(金利の低さ・手数料の安さ・審査の柔軟さ・団信の充実度・サポート・利便性)に基づき、100点満点でスコア化・ランキング化しています。
本記事の住宅ローンランキングは、編集部が各金融機関の公式情報・利用者レビュー・特典内容をもとに、以下の6つの評価項目で独自に比較・点数化を行い、総合スコア順にランキング化しました。
項目 | 配点 | 評価内容 |
金利の低さ・選びやすさ | 20点 | 変動・固定など金利タイプの選びやすさと、他社と比較した金利水準の低さを評価。 |
手数料・諸費用の安さ | 20点 | 事務手数料や保証料など、初期費用とトータルコストの抑えやすさを評価。 |
審査の柔軟さ | 20点 | 年収・雇用形態の条件や、他社と比較した属性の幅広さへの対応力を評価。 |
団体信用生命保険の充実度 | 15点 | がん・3大疾病保障など、団信の手厚さと特約の選びやすさを評価。 |
サポート・相談 | 15点 | 店舗・電話・オンラインなど相談手段の豊富さと回答の丁寧さを評価。 |
最終返済までの利便性 | 10点 | 繰上返済の手軽さやアプリの操作性、完済までの使い勝手を評価。 |
このランキングでは、初めて住宅ローンを借りる方の安心感とトータルコストの低さを両立することを重視しています。
特に返済額に直結する「金利の低さ・選びやすさ」、初期費用を左右する「手数料・諸費用の安さ」、門戸の広さを測る「審査の柔軟さ」を高く配分。
さらに、万一の備えとなる「団信の充実度」、迷った時の「サポート・相談」、完済までストレスなく使える「最終返済までの利便性」を加え、総合的な魅力を判断しています。
比較・採点の結果、おすすめ住宅ローンは以下のような総合スコアとなりました(※小数点以下切り捨て)。
住宅ローン商品名 | 総合得点 | レーティング |
SBI新生銀行「パワースマート住宅ローン 変動(半年型)」 | 96点 | ★★★★★ |
PayPay銀行「住宅ローン 変動」 | 94点 | ★★★★★ |
りそな銀行「りそな住宅ローン 融資手数料型 変動」 | 91点 | ★★★★★ |
みずほ銀行「みずほネット住宅ローン」 変動 | 88点 | ★★★★☆ |
三菱UFJ銀行「住宅ローン 変動」 | 85点 | ★★★★☆ |
SBIマネープラザ(住信SBIネット銀行) 変動 | 82点 | ★★★★☆ |
三井住友銀行「WEB申込専用住宅ローン I 変動」 | 79点 | ★★★★☆ |
auじぶん銀行「当初期間引下げプラン 固定10年」 | 76点 | ★★★☆☆ |
イオン銀行「全期間優遇金利プラン 変動」 | 73点 | ★★★☆☆ |
SBI新生銀行「パワースマート住宅ローン 固定10年」 | 71点 | ★★★☆☆ |
本ランキングは、これからマイホームを購入される幅広い層のユーザー(共働き世帯・単身者・転職経験者など)を想定し、金利だけでなく付帯サービスや相談体制まで含めてスコアリングを行っています。
金利情勢やキャンペーン内容は毎月変更となる可能性があるため、ご利用の際は必ず各銀行の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 19/20 | 業界トップクラスの低金利。WEB上で金利タイプの切り替えも柔軟。 |
手数料・諸費用の安さ | 20/20 | 定額型手数料5.5万円〜を選択可能。初期費用を圧倒的に安く抑えられる。 |
審査の柔軟さ | 19/20 | 転職直後や派遣・契約社員でも相談可能な独自の基準が非常に優秀。 |
団体信用生命保険の充実度 | 14/15 | 一般団信に加え介護保障付帯も選択可。ワイド団信もあり間口が広い。 |
サポート・相談 | 14/15 | ネットの利便性と店舗での対面相談を両立。ビデオ通話相談も充実。 |
最終返済までの利便性 | 10/10 | 1円から繰上返済無料。ステップアッププログラムの優遇も魅力。 |
SBI新生銀行は、初期費用を抑えたい方から審査に不安がある方まで、初心者にとって最もバランスの取れた住宅ローンです。特に「定額型手数料」の選択肢は借入額が大きいほど有利に働きます。対面相談も可能なため、ネット完結に不安を感じる方にも強くおすすめできます。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 20/20 | ネット専業ならではの超低金利。とにかく返済額を抑えたい層に最適。 |
手数料・諸費用の安さ | 16/20 | 保証料無料だが事務手数料2.2%。長期返済ならトータルコストは安い。 |
審査の柔軟さ | 18/20 | AI審査で回答が非常に速い。年収200万円以上から申込可能な点も優秀。 |
団体信用生命保険の充実度 | 15/15 | 「がん50%保障」が金利上乗せなしで付帯。若年層への安心感が強い。 |
サポート・相談 | 15/15 | 店舗はないが、チャットやガイドが充実しており、IT層にはノンストレス。 |
最終返済までの利便性 | 10/10 | 手続きはフルデジタル。PayPayアプリとの連携で管理もしやすい。 |
PayPay銀行は、徹底した低金利とスピードを重視する方に最適です。金利上乗せなしで「がん50%保障」が付帯する点は他社と比較しても非常に手厚く、コストパフォーマンスと保障のバランスが際立っています。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 18/20 | 都市銀行最高水準の低金利。全期間型で完済まで優遇幅が変わらず安心。 |
手数料・諸費用の安さ | 16/20 | 融資手数料型で初期保証料を無料化。短期での売却時にも無駄がない。 |
審査の柔軟さ | 19/20 | 勤続年数や女性向けプランなど、メガバンクより柔軟な判断が期待できる。 |
団体信用生命保険の充実度 | 14/15 | 「団信革命」が強力。三大疾病だけでなくケガや病気も幅広くカバー。 |
サポート・相談 | 15/15 | 土日営業の窓口があり対面相談が強み。アプリの手続きも高度化。 |
最終返済までの利便性 | 9/10 | アプリの操作性が良く、ポイントサービス「りそなクラブ」の特典もある。 |
りそな銀行は、大手銀行の安心感とネット銀行並みの低金利を良いとこ取りしたい方に適しています。土日も相談できる店舗網は、平日に時間が取れない初心者の強い味方となります。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 18/20 | ネット専用プランの金利優遇が大きく、長期にわたって安心感がある。 |
手数料・諸費用の安さ | 16/20 | ローン取扱手数料型で保証料不要。キャッシュフローを管理しやすい。 |
審査の柔軟さ | 17/20 | 基準が明確。大手企業勤務者等には非常に有利な条件が出やすい。 |
団体信用生命保険の充実度 | 14/15 | 「8大疾病補償」など選択肢が豊富。最新の医療事情に合わせた補償内容。 |
サポート・相談 | 14/15 | ネット完結が基本だが、店舗のバックアップ体制もあり専門性が高い。 |
最終返済までの利便性 | 9/10 | ネットでの繰上返済無料。大手ならではのATMネットワークも便利。 |
みずほ銀行は、メガバンクの信頼性を重視しつつ、ネット専用プランでコストを抑えたい方におすすめです。明確な審査基準とスピーディーな承認フローが、計画的な住宅購入をサポートします。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 17/20 | 市場の基準となる金利を提示。WEB申込でネット銀行並みの低水準。 |
手数料・諸費用の安さ | 15/20 | プランにより保証料の支払い方を選べる。ネット経由で手数料割引あり。 |
審査の柔軟さ | 17/20 | 膨大なデータを背景に迅速・正確。自営業等の複雑な案件も相談可。 |
団体信用生命保険の充実度 | 13/15 | 「7大疾病保障」が手厚い。入院が長引いた際のサポートが世帯に人気。 |
サポート・相談 | 15/15 | 全国どこでも店舗相談可。テレビ窓口など圧倒的な安心感がある。 |
最終返済までの利便性 | 8/10 | アプリで繰上返済シミュレーションが可能。給与振込口座との連携も。 |
三菱UFJ銀行は、国内最大手の安心感を第一に考える方に最適です。「困ったら対面で相談できる」という環境は、初心者にとって何よりのセキュリティと言えます。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 19/20 | ネット専用金利と同水準。低金利と対面相談の付加価値を両立。 |
手数料・諸費用の安さ | 16/20 | 保証料無料だが手数料2.2%。対面サポート込みのコストとしては優秀。 |
審査の柔軟さ | 16/20 | 担当者が書類不備等をサポート。複雑な案件でも通過率を高められる。 |
団体信用生命保険の充実度 | 14/15 | 「スゴ団信」が強力。40歳未満の3大疾病50%保障など補償が厚い。 |
サポート・相談 | 12/15 | プロのコンサルタントが登記まで並走。初めての住宅購入でも迷わない。 |
最終返済までの利便性 | 5/10 | 住信SBIネット銀行の高度なアプリを利用可能。メインバンクに最適。 |
SBIマネープラザは、ネット銀行の低金利と、プロによる手厚いサポートを同時に求める欲張りな初心者の方におすすめの選択肢です。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 17/20 | WEB申込専用の特別金利が強力。ネット銀行に対抗する戦略的水準。 |
手数料・諸費用の安さ | 15/20 | 保証料の支払い方が柔軟。初期コストをネット銀行並みに抑えられる。 |
審査の柔軟さ | 16/20 | スピード重視。即座に仮審査結果が出る仕組みでビジネス層に便利。 |
団体信用生命保険の充実度 | 13/15 | 夫婦二人が保障対象の「クロスサポート」が共働き世帯に非常に人気。 |
サポート・相談 | 11/15 | 有人チャットや電子契約に対応。ブランド力とデジタルが融合。 |
最終返済までの利便性 | 7/10 | アプリのUI/UXが秀逸。返済状況の可視化やVポイント付与が嬉しい。 |
三井住友銀行は、共働きで連生団信を検討している方や、スマホでサクサク手続きを済ませたい多忙な初心者に最適なメガバンクプランです。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 16/20 | 固定10年で業界最低水準。auユーザーなら優遇割でさらに驚異的。 |
手数料・諸費用の安さ | 14/20 | 保証料無料。電子契約で印紙代を節約でき、長期コストバランスが良い。 |
審査の柔軟さ | 15/20 | ネット銀行らしく合理的。団信加入が必須のため健康状態が鍵。 |
団体信用生命保険の充実度 | 15/15 | 業界随一の団信。上乗せなしで「がん50%+全疾病保障」が付帯。 |
サポート・相談 | 9/15 | スマホ完結の優れたUI。電話・メールでの疑問解消もスピーディー。 |
最終返済までの利便性 | 7/10 | アプリひとつで完結。Pontaポイントとの親和性で生活全体がお得に。 |
auじぶん銀行は、固定10年を選びたい方やauユーザーにとって最強の選択肢です。特に金利上乗せなしでの団信の厚さは、他社を圧倒する安心感があります。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 15/20 | 常に一定の優遇で将来の計画が立てやすい。水準もネット銀行並み。 |
手数料・諸費用の安さ | 13/20 | 初期費用を抑えるプランも存在。イオンでの毎日5%オフが実質コスト減。 |
審査の柔軟さ | 19/20 | パート・アルバイト、年収100万円〜相談可。他行にはない圧倒的な門戸。 |
団体信用生命保険の充実度 | 11/15 | バランスの良い保障内容。買い物特典と合わせて生活を守る設計。 |
サポート・相談 | 10/15 | 年中無休・21時まで店舗相談可。買い物ついでに寄れる唯一無二の便利さ。 |
最終返済までの利便性 | 5/10 | イオンセレクトクラブの特典が完済まで続く、独自の体験を提供。 |
イオン銀行は、働き方が多様な方や、日頃からイオンを利用する主婦・主夫層の初心者にとって、最も親しみやすく相談しやすい銀行です。
評価項目 | 点数 | 評価理由 |
金利の低さ・選びやすさ | 15/20 | 固定10年で高い競争力。当初期間の返済額を確定させたい層に人気。 |
手数料・諸費用の安さ | 18/20 | 定額型手数料で初期費用を節約。固定期間終了後の優遇幅も明確。 |
審査の柔軟さ | 16/20 | 独自の視点で長期返済能力を評価。転職直後でも前向きな審査。 |
団体信用生命保険の充実度 | 11/15 | 安心パックで介護保障等を追加可能。長生きリスクへの備えが充実。 |
サポート・相談 | 8/15 | 固定金利のリスク等について、プロから対面で詳しく説明を受けられる。 |
最終返済までの利便性 | 3/10 | 最上位ステージへの優遇があり、銀行全体の利便性が高まる。 |
SBI新生銀行の固定10年プランは、金利上昇リスクを避けつつ初期費用も抑えたい、堅実な初心者のニーズに的確に応える商品です。
ここでは、住宅ローンを契約する前に押さえておくべき基礎知識を紹介します。
以下の知識を身につけておくと、自分に合った住宅ローンを選びやすくなるのでそれぞれ確認してみてください。
住宅ローンの基礎知識
住宅ローンの金利タイプは大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴が異なります。
上記の中でも、特に人気が高いのが「変動金利」です。
2024年10月〜2025年3月までに、住宅ローンを利用して住居を取得した人の約8割が変動型の金利タイプを選択しています。
金利タイプ | 利用者の割合 |
変動型 | 79.0% |
固定期間選択型 | 12.2% |
全期間固定型 | 8.8% |
住宅ローンの頭金は、物件の購入価格に対して20〜30%程度用意するケースが一般的です。
以下では、国土交通省 住宅局が発表している、「住宅市場動向調査報告書」の内容を抜粋して紹介しています。
住宅の種類 | 購入資金の平均額 | 自己資金の平均額 | 自己資金の割合 |
注文住宅 | 4,713万円 | 941万円 | 20.0% |
分譲戸建住宅 | 4,074万円 | 869万円 | 21.3% |
分譲集合住宅 | 5,048万円 | 1,438万円 | 28.5% |
購入する物件タイプにもよりますが、購入価格に対して20%〜30%程度の自己資金を用意していることがわかるでしょう。
なお、上記で紹介している自己資金には、頭金に加えて「仲介手数料」や「印紙税」などの諸費用が含まれます。
そのため、不動産広告に「頭金0円」と掲載されていたとしても、自己資金がゼロになるわけではありません。
物件価格に対して3〜10%程度の諸費用がかかるケースが多いので、自己資金を十分に用意した上で住宅ローンを申し込むようにしましょう。
住宅ローンの諸費用
住宅ローンの借入可能額は、年収の6〜7倍程度が目安です。
たとえば、年収500万円の方の場合、3,000〜3,500万円程度の物件であれば、「審査に通る可能性がある」と判断できます。
なお、返済負担率の目安は手取り収入の30〜35%以下となるケースが一般的です。
年収500万円の手取り月収は30万円前後なので、月々の返済額が9万円〜10万5,000円程度であれば審査に通りやすいと考えられます。
もちろん金融機関によって返済負担率の目安は異なりますが、一般的に住宅ローンの審査に通るためには「借入額が年収の6〜7倍で、月々の返済額が手取り収入の3割前後に収まる範囲の契約」だと覚えておきましょう。
とはいえ、家族構成によって毎月の支出に大きな差があるので、無理のない範囲で住宅ローンを契約することをおすすめします。
住宅金融支援機構の調査結果によると、「金利の低さ」で多くの人が住宅ローンを選んでいることがわかります。
住宅ローンを選んだ理由 | 割合 |
金利の低さ | 61.0% |
団体信用生命保険の保障内容 | 20.2% |
ペアローン・収入合算を利用できた | 14.3% |
諸費用の低さ | 12.7% |
金融機関の信用性 (経営が安定している) | 11.0% |
日頃から取引がある金融機関 (メインバンク) | 9.7% |
35年超の返済期間を選べた | 9.4% |
金融機関の窓口で直接相談、申し込みなどができた | 7.9% |
繰上げ返済のしやすさ | 7.9% |
WEBで相談、申し込みなどができた | 5.3% |
ミックスローンが選べた | 2.4% |
その他 | 13.3% |
しかし、金利の低さだけで住宅ローンを選ぶのはおすすめできません。
もちろん、返済額を抑えることは重要ですが、加えて以下4つのポイントを比較すると、自分に合った住宅ローンを選びやすくなります。
住宅ローンおすすめの選び方4選
まずは、どの金融機関で住宅ローンを契約するのか検討しましょう。
一言で住宅ローンといっても、金融機関によってやや特徴が異なります。
金融機関 | 主な特徴 |
都市銀行 (メガバンク) | ・全国に支店があり窓口で相談しやすい ・ネット銀行より金利が高め |
地方銀行 | ・都市銀行より審査が柔軟な傾向にある ・ネット銀行・都市銀行より金利が高め |
ネット銀行 | ・低金利で総返済額を抑えやすい ・基本的にWEB上で手続きを行う必要がある |
たとえば、金利の低さを重要視する場合は、ネット銀行に絞り込んで選ぶのがおすすめです。
ネット銀行は、都市銀行や地方銀行より低金利な住宅ローンを提供している傾向にあります。
一方で、オンライン申し込みに不安を感じるのであれば、店舗がある都市銀行・地方銀行に絞り込んで比較するといいでしょう。
各金融機関によって、「金利の低さ」や「審査の柔軟さ」などに差があるので、まずはどこで借入すべきか検討してみてください。
住宅ローンの金利タイプは大きく分けて3種類ありますが、それぞれおすすめな人の特徴は異なります。
変動金利は、契約当初の返済負担を減らしたい方におすすめです。
固定金利・全期間固定金利より低金利な傾向にあり、金利動向によっては返済額をもっとも抑えられる可能性があります。
一方、固定金利は、定期的に返済計画を見直したい方に適しています。
10年・20年など、ライフステージに合わせて「借り換え」や「他の金利タイプへの乗り換え」を検討できる点が大きなメリットです。
最後に、全期間固定金利は、契約時に返済計画を固めたい方におすすめします。
完済まで毎月の返済額が変わらないので、家計を管理しやすく、安心して契約できるでしょう。
住宅ローンの契約では、基本的に団信(団体信用生命保険)への加入が義務付けられています。
住宅ローンの契約者が返済できない状況に陥ったとしても、住宅ローンの残債を回収しやすくなるので、多くの金融機関が団信への加入を義務付けている状況です。
なお、団信には大きく分けて以下の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
団信の種類 | 主な特徴 |
一般団信 | ・死亡・所定の高度障害状態に対する保障 ・金利の上乗せなしで加入できるケースが一般的 |
ワイド団信 | ・健康上の理由で一般団信に加入できない方向け ・0.2〜0.3%ほど住宅ローンの金利が上乗せされる |
疾病保障付団信 | ・がんや3大疾病などに対する保障が加わった団信 ・保障内容に応じて金利が上乗せされる |
このように、団信の種類によって「保障内容」や「審査基準」は異なるので、住宅ローンの特徴と併せて比較することが重要です。
特に健康上の理由で一般団信への加入が難しそうな方や、手厚い保障を求める方は、ワイド団信または疾病保障付き団信を検討してみるといいでしょう。
住宅ローンの返済方法は大きく分けて以下の2種類があります。
住宅ローンの返済方法 | 主な特徴 |
元利均等返済 | ・返済額(元金+利息)が一定 ・返済当初の返済額を抑えやすい ・総返済額が元金均等返済より多くなりやすい |
元金均等返済 | ・返済額(元金+利息)が返済期間の経過とともに少なくなる ・総返済額が元利均等返済より少なくなりやすい ・契約当初の返済負担が重い |
元利均等返済は、返済当初の負担を抑えたい方におすすめです。
毎月の返済額が一定なので、家計を管理しやすい点も魅力だといえます。
一方、元金均等返済は、総返済額を抑えたい方に適しています。
返済当初の負担は元利均等返済より重い傾向にありますが、総返済額が少なくなる点は大きなメリットです。
また、返済方法の種類に加えて、「繰上げ返済」「減額相談」の可否についても確認しておくと、より自分に合った住宅ローンを選びやすくなります。
住宅ローンを契約するまでの一般的な流れは以下の通りです。
住宅ローン契約までの流れ
まずは、金利や団信の保障内容などを比較し、利用したい住宅ローンを選択しましょう。
利用したい住宅ローンが決まったら、オンラインや店舗で仮審査を申し込みます。
仮審査の申し込みには、本人確認書類や収入に関する書類、物件の確認資料などが必要です。
多くの場合、仮審査の結果は1週間程度でわかります。
無事仮審査に通ると「本審査」に申し込めるので、必要書類を準備しましょう。
本人確認書類 | ・運転免許証 ・パスポート ・住民票 ・印鑑証明書 など |
収入に関する書類 | ・源泉徴収票 ・住民税決定通知書 ・確定申告書 ・決算報告書 など |
物件確認資料 | ・パンフレット・チラシ・販売図面 ・売買契約書 ・重要事項説明書 ・土地・建物の登記事項証明書 など |
なお、本審査の申し込みが完了すると、おおよそ10日〜2週間前後で審査結果がわかります。
審査に通った場合、金融機関と住宅ローン契約(金銭消費賃借契約)を結び、この時点で金利タイプや返済期間などが正式に決まる流れです。
また、住宅ローンの契約時に印紙税、保証料、融資手数料などを支払う必要があるので必ず用意しましょう。
契約を締結すると、住宅ローンの実行と物件の引き渡しが同時に行われ、所有権・抵当権の登記手続きを行います。
・住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(最終閲覧日:2025年12月22日)
・国土交通省 住宅局「令和4年度 住宅市場動向調査 報告書」(最終閲覧日:2025年12月22日)
・日本銀行「金融政策の枠組みの見直しについて」(最終閲覧日:2025年12月22日)