更新日: 2026.04.10

「電気とガスをまとめると本当に安くなるの?」と気になっていませんか。電力の自由化により、国内の電力会社は800社を超えています。
その中には、電気とガスのセット割を提供する会社も多く、契約先を自由に選べるようになりました。ただし、必ずしも全ての家庭で安くなるとは限らず、使用量や地域、契約プランによって差が出るのが実情です。
本記事では、電気とガスをまとめるメリット・デメリットや、どこが安いのかを判断するための比較ポイントをわかりやすく解説します。
セット割の仕組みや注意点も整理し、自分に合った契約方法を見つけるためのヒントとしてぜひ最後まで読んでみてください。
ここでは、エリア別に電気・ガスのセット割を提供している代表的な電力会社を紹介します。
割引内容を一覧でまとめているので、お住まいの地域で契約できる電気・ガスのセット割を効率よく選びたい方はぜひ参考にしてみてください。
東京電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
東京電力エナジーパートナー | 電気料金から年間約1,200円割引 |
CDエナジーダイレクト | 電気・ガス料金それぞれ0.5%割引 ※ベーシックガスの場合 |
東京ガス | 毎月の基本料金+電力量料金の合計額に0.5%を乗じた金額を割引 ※基本プランの場合 |
Looopでんき | 電気の料金単価が1円割引 |
ENEOSでんき | 電気料金から年間1,200円割引 |
関西電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
エネワンでんき×ガスワン | 毎月220円割引 |
大阪ガス | 電気基本料金が無料 ※新生活応援プランの場合 |
北海道電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
北海道電力 | ガス料金の基本料金+従量料金の合計から毎月5%割引 ※原料費調整額を除く |
北海道ガス | 電力量料金が約4%お得 ※道内都市ガス事業者を契約する場合 |
東北電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
東北電力 | 組み合わせるガス会社により異なる |
北陸電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
金沢でんき | ガス契約の内容に応じて毎月200〜300円割引 |
東北ガス | 基本料金+電力料金の合計額から110円割引 |
中部電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
中部電力ミライズ | ガス料金の2%割引 |
九州電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
九州電力 | 年間777円割引 |
auでんき×きゅうでんガス for au | 毎月のガス料金が約300円お得 |
西部ガス | ガス料金が3%お得 ※最大1,100円/月まで |
四国電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
四国ガス | 毎月定額88円割引 |
中国電力エリアで電気・ガスのセット契約が可能な電力会社は「広島ガス」のみです。
ただし、割引は適用されないので、光熱費を削減したい場合は料金が安い電力会社・ガス会社を個別で契約する必要があります。
※2026年3月時点
沖縄電力エリアで電気・ガスのセット割がお得な人気の電力会社は以下のとおりです。
おすすめ電力会社 | 割引内容 |
沖縄ガス | 基本料金より50円割引 |
CDエナジーダイレクトは、セット契約で月々の電気・ガス料金がそれぞれ0.5%割引になるお得な電力会社です。
1人世帯・2〜3人世帯・4人世帯以上向けに、それぞれ料金プランを提供しています。
そのため、電気・ガスの知識が少ない方でも、スムーズに料金プランを選びやすいでしょう。
新規契約でもれなく3,000円分のPayPayポイントがもらえるキャンペーンを開催しているので、気になった方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
世帯人数 | 電気・ガス料金の目安 |
1人暮らし | 6,652円/月 |
2人暮らし | 11,792円/月 |
3〜4人暮らし | 17,343円/月 |
※CDエナジーダイレクトのシミュレーション結果を引用
セット割の内容 | 電気・ガス料金それぞれ0.5%割引 ※ベーシックガスの場合 |
基本料金 | 276.90円 ※ベーシックでんきの場合 |
電力量料金 | ・〜120kWh:29.90円 ・121kWh〜300kWh:35.59円 ・301kWh〜:36.50円 |
解約金・違約金 | なし |
供給エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県 千葉県、栃木県、群馬県 茨城県、山梨県、静岡県(富士川以東) ※電気供給エリア |
大阪ガスのでんきは、電気・ガスのセット割で電気基本料金が無料になるお得な大手ガス会社です。
関西地方の一般的な電気・ガス料金より、約3%安くなる可能性があります。
また、「Netflix」や「Fit Dish」の割引特典が付いている点も魅力で、人気の動画配信サービスや、宅食サービスを気軽に体験できます。
なお、電気・ガスに加えて、インターネットもセットで契約するとより固定費を削減できるようになるので、気になった方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
世帯人数 | 電気・ガス料金の目安 |
1人暮らし | 7,393円 |
2人暮らし | 11,647円 |
3〜4人暮らし | 14,448円 |
※電気料金は「基本料金+電力量料金」の計算式で算出
※ガス料金は「基本料金+従量料金」の計算式で算出
※1ヶ月あたりの使用量はそれぞれ以下のとおりです。
・1人暮らし:電気150kWh/ガス15m3
・2人暮らし:電気250kWh/ガス25m3
・3〜4人暮らし:電気300kWh/ガス35m3
セット割の内容 | ・電気基本料金が無料 ※新生活応援プランの場合 |
基本料金 | 無料 ※新生活セット割の場合 |
電力量料金 | ・〜20kWh:0円 ・20kWh超〜350kWh:26.75円 ・350kWh超〜:27.72円 |
解約金・違約金 | なし |
供給エリア | 大阪府、兵庫県、京都府 奈良県、和歌山県、滋賀県 ※一部供給できない可能性があります |
※出典:大阪ガス公式サイト
ここでは、電気とガスをまとめて契約するメリットを紹介します。
電気とガスをまとめて契約するメリット
電気・ガスをセットで契約すると固定費を削減できる可能性があります。
多くの電力会社・ガス会社が「割引」や「ポイント還元」を提供しているためです。
たとえば、電気・ガスのセット割として、毎月の電気料金から数百円ほど割引されるケースは多くあります。
仮に切り替え先が今と同じ料金単価だとしても、固定費を年間数千円ほど削減できるのは大きなメリットです。
また、電気・ガス料金の支払いでポイント還元される仕組みを導入している会社もあり、獲得したポイントを含めて考慮すると、実質的な光熱費を安く抑えられる可能性があります。
電気・ガスをまとめて契約すると、支払いを一本化できるケースが一般的です。
個別契約とは違い、光熱費の支払い・管理をまとめられます。
請求日や支払い方法、明細管理などをまとめられるのは、電気・ガスをセットで契約する大きなメリットです。
同じクレジットカード、または銀行口座で電気代・ガス代を支払えるようになり、光熱費の全体像を把握しやすくなります。
ここでは、電気とガスをまとめて契約するデメリット・注意点を紹介します。
電気とガスをまとめて契約するデメリット
電気・ガスをまとめて契約したからといって、必ずしも今より光熱費が安くなるわけではありません。
セット契約の割引額は、数百円程度であるケースが多いためです。
たとえば、電気・ガスのセット割として電気料金が毎月100円割引される料金プランを契約した場合、年間の割引額は1,200円です。
一方、電気料金の基本料金や電力量料金が今よりも200円安くなる電力会社に切り替えれば、年間2,400円の節約効果を得られます。
このように、低単価な料金プランを提供する電力会社・ガス会社を個別に契約したほうが光熱費を削減できる可能性があるので、割引額だけでなく料金プランも慎重に比較することが重要です。
電気・ガスのセット割を契約する場合、個別契約と比べて料金プランの選択肢が狭くなるケースが一般的です。
多くの電力会社・ガス会社は1社につき1種類のセット割しか提供していないためです。
一方、個別契約であれば、電気・ガスの使用量や家族構成などに合わせて幅広い選択肢から料金プランを選べます。
数ある料金プランを1つずつ比較するのは手間がかかりますが、今よりも確実に光熱費を節約しやすいでしょう。
電気・ガスのセット割は手軽に比較して契約しやすいものの、最適な料金プランに出会えない可能性があるので注意が必要です。
電気・ガスのセット割は、基本的に燃料調整額・再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)は割引の対象外です。
どちらも国の制度や燃料価格に基づいて、一律で加算されています。
そのため、基本的に割引の対象となるのは「基本料金」や「電力量料金・従量料金」です。
「月々の電気料金から0.5%割引」といった内容のセット割を提供していたとしても、燃料調整額・再エネ賦課金は安くならないので、請求額全体から割引を受けられるわけではないことを理解しておきましょう。
ここでは、電気とガスをまとめる際の失敗しない選び方について解説します。
電気とガスをまとめる際の失敗しない選び方4選
各社が提供する料金プランを比較する前に、毎月どのくらいの電気・ガスを使用しているか把握しましょう。
電気・ガスの使用量によって、適切な料金プランは異なるためです。
なお、電気・ガスの使用量は検針票や明細書、契約会社のマイページなどに記載されているケースが一般的です。
電気の場合は「使用量(kWh)」と「契約アンペア(A)」、ガスの場合は「使用量(m3)」がどのくらいなのか確認してみてください。
電気・ガスの使用量を把握できたら、各社が提供するセット割の「基本料金」と「従量料金」を比較しましょう。
基本料金・従量料金が今より安い会社を選べば、光熱費を削減できる可能性が高まります。
なお、電気・ガス料金は基本的に以下の計算式に基づいて請求されています。
電気料金 | 基本料金+従量料金(単価×使用量)+燃料調整額+再エネ賦課金 |
ガス料金 | 基本料金+従量料金(単位×使用量) |
どちらも基本料金・従量料金が占める割合が大きいので、今よりも光熱費を抑えたい場合は必ず計算して比較しましょう。
時間がなく1社ずつ比較するのが難しい場合は、各社が提供するシミュレーションツールや、ランキングサイトなどを参考にするのも一つの手です。
基本料金・従量料金を比較し、安いセット割を提供するところを2〜3社に絞り込んだら、割引額を確認しましょう。
電力会社・ガス会社により割引額は異なるので、どこが1番安くなりそうか比較してみてください。
また、ポイント還元を考慮しながら比較するのも重要です。
A社 | ・毎月の電気料金から200円割引 |
B社 | ・毎月の電気料金から150円割引 ・支払額200円につき1ポイント還元 |
たとえば、上記の2社を比較した場合、一見A社のほうが割引額が大きいためお得に見えるでしょう。
しかし、毎月20,000円前後の光熱費(電気+ガス)を支払っている場合、B社では毎月約100ポイントを獲得できます。
「1P=1円」のポイントが付与されるのであれば、1ヶ月あたりの実質的な割引額は250円だと考えられるので、結果的にB社のほうが節約効果が高くなる仕組みです。
以上のことから、「割引額の大きさ」だけでなく、ポイント還元を含めた実質的な負担額で比較することが重要だといえます。
切り替えたい電力会社・ガス会社が決まったら、申し込み前に契約条件をチェックしましょう。
特に解約金・違約金の有無は重要なポイントです。
多くの場合、契約期間の定めはありませんが、一部の会社では1〜2年程度の縛りを設けています。
契約条件を確認せずに申し込んでしまうと、解約時に思わぬ出費が発生する恐れがあるので、必ず申し込み前に目を通すように心がけてください。
以下では、申し込み前に確認すべきポイントを一覧でまとめています。
電気とガスをまとめる手順は以下の3STEPで完結します。
電気とガスをまとめて契約する手順
①新しい電力会社・ガス会社に申し込む
②スマートメーターの設置
③ガスの開栓・供給開始
まずは、電気・ガスのセット割を提供する電力会社・ガス会社に申し込みましょう。
最近では、公式サイトから24時間いつでも申し込めるケースが一般的です。手元に「検針票」を用意しておくと、申し込みに必要な情報をスムーズに入力できます。
引っ越しに伴いセット割を契約する場合は、同時に現在契約している電力会社・ガス会社の使用停止手続きを行いましょう。
申し込みが完了すると切り替え手続きに移ります。
スマートメーターが設置されていない住居の場合、立ち会い不要で15分程度の工事が行われる流れです。もちろん工事費用はかかりません。
その後、ガスの開栓が行われます。こちらは立ち会いが原則必要なので、申し込み時に希望日時を設定しましょう。
・CDエナジーダイレクト公式サイト(2026年3月2日)
・大阪ガス公式サイト(2026年3月2日)
・政府統計の総合窓口「計調査 家計収支編 単身世帯用途分類 001 用途分類(総数) 全国」(2026年3月2日)