更新日: 2026.04.10

「電気代を少しでも安くする方法はないの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。電気料金は、契約している電力会社や料金プラン、日々の電気の使い方によって大きく変わることがあります。
エアコンや冷蔵庫などの家電の使い方を見直したり、契約プランや電力会社を比較したりすることで、電気代を抑えられる可能性があります。
本記事では、家庭でできる電気代の節約方法をわかりやすく解説。電力会社の見直しや料金プランの比較、日常生活で意識したい節電のコツなどを整理し、無理なく電気代を抑えるためのポイントを紹介します。
ここでは、平均的な電気料金を紹介します。
世帯人数別・地域別にまとめているので、現状の電気代が平均と比べてどのくらい高いのか確認してみてください。
政府統計の総合窓口「e-Stat」が2024年に発表しているデータによると、世帯人数別の平均的な電気代は以下の通りです。
世帯人数 | 月間平均 | 年間平均 |
1人 | 6,756円 | 81,072円 |
2人 | 10,878円 | 130,536円 |
3人 | 12,651円 | 151,812円 |
4人 | 12,805円 | 153,660円 |
5人 | 14,413円 | 172,956円 |
6人以上 | 16,995円 | 203,940円 |
政府統計の総合窓口「e-Stat」が2024年に発表しているデータによると、地域別の平均的電気代は以下の通りです。
なお、こちらは二人以上世帯の平均的な電気料金をまとめています。
地域 | 月間平均 | 年間平均 |
北海道地方 | 12,328円 | 147,936円 |
東北地方 | 14,258円 | 171,096円 |
関東地方 | 11,907円 | 142,884円 |
北陸地方 | 15,582円 | 186,984円 |
東海地方 | 11,832円 | 141,984円 |
近畿地方 | 10,845円 | 130,140円 |
中国地方 | 13,763円 | 165,156円 |
四国地方 | 12,557円 | 150,684円 |
九州地方 | 10,316円 | 123,792円 |
沖縄地方 | 12,152円 | 145,824円 |
電気代を大幅に節約するためには、現在契約している電力会社の料金プランを見直しましょう。
なお、電気料金は主に「基本料金+電力量料金」で構成されています。
そのため、基本料金・電力量料金の料金単価が今より安い電力会社に切り替えると、月々の電気代を削減できる仕組みです。
参考までに以下では、東京電力の「スタンダードS/L」と、CDエナジーダイレクトの「ベーシックでんき」の料金単価を比較しています。
【東京電力】 スタンダードS/L | 【CDエナジーダイレクト】 ベーシックでんき | |
基本料金 | 311.75円 | 276.90円 |
電力量料金 (1kWh) | ・〜120kWh:29.80円 ・121kWh〜300kWh:36.40円 ・301kWh〜:40.49円 | ・〜120kWh:29.90円 ・121kWh〜300kWh:35.59円 ・301kWh〜:36.50円 |
月々の電気使用量が120kWh以内の場合を除き、CDエナジーダイレクトのほうが基本料金・電力量料金どちらも安いとわかります。
特に基本料金の差が大きく、仮に2〜3人暮らしで40Aを契約している場合、基本料金だけでも月々約140円、年間約1,600円節約することが可能です。
加えて、電力量料金にも差があるので、年間2,000〜3,000円ほど電気代を削減できる可能性があることがわかるでしょう。
また、新電力の中には「ポイント還元」「基本料金無料」などの特典・サービスを提供している会社もあり、従来の電力会社よりも実質的にお得になるケースが多くあります。
電力会社のおすすめランキングはこちら>
電気代を効率よく削減するためには、家庭の中で電気使用量が多い家電を把握することが重要です。
手当たり次第に節電を図るのではなく、以下のランキングを参考にしながら、消費電力の割合が大きい家電を中心に使い方を見直してみましょう。
【第1位】 エアコン | 14.7% |
【第2位】 冷蔵庫 | 14.3% |
【第3位】 照明 | 13.5% |
【第4位】 テレビ | 9.4% |
【第5位】 パソコン | 3.9% |
【第6位】 ビデオレコーダー | 2.4% |
【第7位】 電気ポット | 2.3% |
【第8位】 温水暖房便座 | 2.0% |
【第9位】 電気コンロ | 1.9% |
【第10位】 電気炊飯器 | 1.7% |
ここでは、消費電力の割合が大きい家電の節約術を紹介します。
電力会社の切り替えや省エネ家電の購入ではなく、今すぐ実行できる対策のみをまとめているので、電気代を少しでも安く抑えたい方はぜひ参考にしてみてください。
エアコンは、家庭の中でも消費電力の割合が非常に大きい家電です。
使い方次第で電気代が大きく変わる可能性があるので、以下の方法を参考にしながら節約を図ることをおすすめします。
エアコンの設定温度は、以下を目安に設定しましょう。
あくまでも目安ですが、1℃変わるだけでも年間数百円〜数千円程度の節約効果を得られる可能性があります。
冷房時 | 28℃ |
暖房時 | 20℃ |
エアコンとサーキュレーターを併用すると、室内の空気を効率よく循環できます。
部屋全体の温度を均一にしやすくなり、エアコンの温度や風量を必要以上に強く設定しなくても、快適な室温を保ちやすくなるためです。
なお、サーキュレーターは冷房・暖房によって、以下のように配置するのがおすすめです。
冷房の場合 | ・エアコンの風が届く位置 ・エアコンを背にして設置する |
暖房の場合 | ・部屋の端 ・エアコンの対角線上に設置する |
このように配置することで、冷房の場合は床に溜まった冷気を部屋全体に循環させられるようになり、暖房の場合は天井付近に溜まった暖気を足元まで循環させられるようになります。
エアコンのフィルターは清潔に保つように意識しましょう。
フィルターにゴミが溜まっていると、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率が低下します。
軽い汚れであれば掃除機でホコリを吸い取るだけでも十分なので、2週間に1回程度の頻度で掃除することをおすすめします。
2週間に一度は、フィルターの掃除をしましょう。 フィルターが目詰まりしているエアコンでは冷暖房の効果が下がり、無駄な電気を使います。冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になります。
エアコンの風量は、基本的に「自動」に設定することをおすすめします。
エアコンの消費電力がもっとも大きくなるのは、起動直後から室温が設定温度に達するまでのタイミングだからです。
一見、「弱風」のほうが消費電力が少ないように思えますが、室温が設定温度に達するまでに時間がかかるため効率的ではありません。
その点、自動であれば、強風や弱風などを使い分けながら合理的に室温を調整してくれます。
冷蔵庫は消費電力の割合が大きく、24時間稼働している家電です。
そのため、以下の対策を参考にしながら使い方を見直すだけでも、月々の電気代が安くなる可能性があります。
冷蔵庫の設定温度は、季節に合わせて調整しましょう。
たとえば、冬は「弱」、春・秋は「中」、夏は「強」のように使い分けるのがおすすめです。
なお、設定温度を「強」から「中」に変更した場合、年間約1,910円の節約につながる可能性があります。
設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃)
年間で電気61.72kWhの省エネ、原油換算15.55L、CO2削減量30.1kg
約1,910円の節約
冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、冷却効果が低下するので整理しましょう。
その結果、消費電力が大きくなってしまうので、容量の約7割程度を目安として収納するように心がけることが重要です。
なお、冷蔵庫にものを詰め込んだ場合と、半分にした場合の消費電力を比較すると、年間約1,360円の節約につながる可能性があります。
詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較
年間で電気43.84kWhの省エネ、原油換算11.05L、CO2削減量21.4kg
約1,360円の節約
冷蔵庫の開閉回数を意識的に減らすのも、電気代を節約するために重要なポイントです。
冷蔵庫は開けるたびに庫内の温度が上昇し、再び冷却するために電力を消費しています。
なお、無駄な開閉を避けるだけでも年間数百円ほどの節約効果を得られる可能性があるので、少しでも電気代を削減したい方はぜひ実践してみてください。
旧JIS開閉試験の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較
年間で電気10.40kWhの省エネ、原油換算2.62L、CO2削減量5.1kg
約320円の節約
冷蔵庫の設置場所を見直すのも、電気代を安くしたい方におすすめです。
本体上部と側面に適切な間隔を持たせることで、冷蔵庫が効率よく放熱できるようになり、年間約1,400円の節約につながる可能性があります。
なお、適切な間隔については、冷蔵庫の説明書や公式サイトなどに記載されているので、設置スペースを十分に確保できているか一度確認してみてください。
上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較
年間で電気45.08kWhの省エネ、原油換算11.36L、CO2削減量22.0kg
約1,400円の節約
照明機器は、エアコン、冷蔵庫に次いで3番目※に消費電力が大きい家電だといわれています。
そのため、以下の方法を参考にしながら、照明の種類や使い方を見直すことで、電気代の削減を図ることが重要です。
電気代を大幅に節約したい場合は、照明器具をLEDに切り替えるのがおすすめです。
LEDは消費電力が少なく、同程度の明るさで使用しても電気代を抑えやすい傾向にあります。
また、寿命も長いので、長期的に見ると電気代と交換費用の削減につながるでしょう。
なお、白熱電球からLEDランプに切り替えた場合、年間2,000円〜3,000円程度の節約効果を得られる可能性があります。
白熱電球から交換
54Wの白熱電球から7.5Wの電球形LEDランプに交換(年間2,000時間使用)
年間で電気93.00kWhの省エネ、原油換算20.74L、CO2削減量39.9kg
約2,883円の節約
照明器具の消費電力は家電の中で3番目に大きいので、つけっぱなしは絶対に避けるべきです。
こまめに消すように意識するだけでも、年間数百円ほど電気代を削減できる可能性があります。
また、「調光機能」や「人感センサー機能」などを活用すると、より効率よく電気代を節約できるので、照明を使う場所や時間帯などに合わせて取り入れてみてください。
7.5Wの電球形LEDランプ1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
年間で電気2.74kWhの省エネ、原油換算0.61L、CO2削減量1.2kg
約85円の節約
34WのLED照明器具1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
年間で電気12.41kWhの省エネ、原油換算2.77L、CO2削減量5.3kg
約385円の節約
テレビの視聴時間は家庭によってバラつきがありますが、使い方によっては電気代に影響している可能性があります。
そのため、以下の対策を参考にしながらこの機会に使い方を見直すことが重要です。
テレビはバックライトが消費電力の大半を占めているので、暗くするほど電気代を抑えられる仕組みです。
そのため、設定から明るさを適度に調整することをおすすめします。
初期設定のまま必要以上に明るい状態で使用しているケースも少なくないので、この機会に見直してみてください。
テレビ(50V型)の画面の輝度を1割下げた場合
年間で電気18.73kWhの省エネ、原油換算4.18L、CO2削減量8.04kg
約581円の節約
テレビをつけっぱなしにしている時間が長い場合は、こまめに切るように意識しましょう。
旅行・出張で長期不在のときは、主電源をOFFにするのも重要なポイントです。
リモコン待ち状態でもテレビは電力を消費しているため、コンセントを抜くように心がけてください。
なお、50インチのテレビを使用している場合、1日たった1時間だけ視聴時間を減らすだけでも年間約895円の節約につながる可能性があります。
1日1時間テレビ(50V型)を見る時間を減らした場合
年間で電気28.87kWhの省エネ、原油換算6.44L、CO2削減量12.4kg
約895円の節約
パソコンも使用時間が長くなるほど、電気代を圧迫しやすい家電の一つです。
テレワークで長時間パソコンを使う方は、電源オプションを「スリープモード」に切り替えるだけでも、年間数百円の節約につながる可能性があります。
もちろん、使用時間を短くしたほうが電気代は安くなりますが、仕事でどうしても長時間使用しなければならない場合は、離席時に自動でスリープ状態になるよう電源オプションの設定を見直しましょう。
電源オプションを「モニタの電源をOFF」から「システムスタンバイ」にした場合(3.25時間/週、52週)
●デスクトップ型の場合
年間で電気12.57kWhの省エネ、原油換算3.17L、CO2削減量6.1kg
約390円の節約
●ノート型の場合
年間で電気1.50kWhの省エネ、原油換算0.38L、CO2削減量0.7kg
約50円の節約
ここでは、ライフハック術で電気代を節約する方法を紹介します。
日常生活のちょっとした工夫で今よりも電気代が安くなる可能性があるので、すぐに実践できる節約術を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
契約している電力会社の料金プランによっては、時間帯ごとに電力量料金の料金単価が異なります。
たとえば、オール電化住宅向けの料金プランの場合、夜間の電気料金が日中と比べて安いケースが一般的です。
このような料金プランを契約している方は、夜間にまとめて電気を使うことで月々の電気代を抑えられます。
なお、新電力の中には、オール電化住宅以外の方でも契約できる時間帯別の料金プランを提供している会社もあります。
そのため、現在一般的な料金プランを契約していて、電気代が気になるようであれば、時間帯別の料金プランへの切り替えを検討してみるのも一つの手です。
エアコンを使用していて室温が安定しない場合は、厚手のカーテンに買い替えましょう。
窓から伝わる外気温が室温に影響している可能性があり、断熱性を高める必要があります。
厚手のカーテンや遮光カーテンなどに変更するだけでも、外気温と室温とのやり取りが軽減され、結果的にエアコンの消費電力を抑えられるケースは少なくありません。
以上のことから、エアコンの設定温度や運転時間を見直しても室温が安定しない場合は、カーテンの変更を検討してみるといいでしょう。
・e-Stat|政府統計の総合窓口「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」(最終アクセス:2026年3月9日)
・e-Stat|政府統計の総合窓口「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 」(最終アクセス:2026年3月9日)
・一般財団法人 家電製品協会「エネルギー消費の現状と節電 | 地球温暖化と対策」(最終アクセス:2026年3月9日)
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