クレジットカードの種類一覧!国際ブランド・ランクなどの違いを解説
クレジットカードにはさまざまな種類があり、どれを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。
国際ブランド、発行会社、そしてランクによってカードの特徴が異なるため、それぞれの違いをしっかり理解することが大切です。
しかし、「クレジットカードってどれも同じじゃないの?」「違いをまとめて知りたい!」と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、クレジットカードを国際ブランド別・発行会社別・ランク別に分け、それぞれの特徴を一覧でご紹介します。
この記事を読めば、クレジットカードの種類を理解したうえで自分にぴったりのクレジットカードを選ぶことができるでしょう。
クレジットカードに追加できるカードの種類もご紹介するため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
クレジットカードの種類はどう見分ける?
クレジットカードを選ぶとき、どのカードが自分に合っているのか迷うこともありますよね。
例えば、国際ブランドは利用できる地域や店舗が異なります。また、発行会社は提供するサービスが異なるため、付帯保険やポイントプログラムなど何を重視したいかで選ぶと良いでしょう。
また、カードのランクによって、利用できる特典が変わってきます。
自分にとって最適な1枚を見つけるために、ぜひこれらのポイントをぜひ参考にしてみてください。
[女性(説明) text=”ここからは、それぞれの種類について詳しく解説していきます。”]
国際ブランドで分けるクレジットカードの種類
国際ブランドには、大きく分けて以下の5つの主要ブランドがあります。
国際ブランドの種類
- VISA
- Mastercard
- JCB
- アメリカンエキスプレス
- ダイナースクラブ
その他の国際ブランドとあわせて詳しくご紹介しましょう。
VISA
VISAは世界中で最も利用されている国際ブランドで、世界的に見てもシェア率トップクラスを誇ります。
VISAの大きな特徴は利便性の高さ。国内外問わず、さまざまな場所で利用できるため、初めてクレジットカードを作る方も安心して利用できるでしょう。
VISAブランドのクレジットカードには、旅行保険やキャッシュレス決済、緊急時のサポートなど、あらゆる場面で役立つ機能が備わっているため、旅行好きの方や働く方にも人気です。
[男性(説明) text=”世界中での信頼性と利便性の高さから、最初の1枚としてVISAを選ぶとどこでも使いやすく便利でしょう。”]
Mastercard
MastercardはVISAと並んで世界的に広く利用されている国際ブランドで、特にヨーロッパで強い存在感を持っています。
Mastercardはタッチ決済などの先進技術を取り入れており、スピーディーで簡単な支払いが可能な点が魅力です。
VISAと同じく、Mastercard自体がカードを発行するわけではなく、各発行会社によって特典やサービス内容が異なるため、自分のニーズに合ったカードを選ぶことができます。
すでにVISAカードを持っている方が2枚目として持つ場合は、Mastercardを選ぶことで異なる特典やサービスを活用できるため、旅行や買い物の幅が広がるでしょう。
[女性(笑顔1) text=”海外でも強みのあるブランドなので、旅行好きな方には特におすすめです。”]
JCB
JCBは日本発の唯一の国際ブランドで、国内利用においては高い利便性を誇ります。
日本国内のほとんどの店舗やサービスで利用できるため、国内での生活やビジネスにおいてとても便利です。
例えば、JCBカード会員限定のディズニーパーク優待や、ディズニーストア等で使えるポイントプレゼントなど、ディズニーを楽しむための特典が多数あります。
しかし、JCBは海外でのシェアが低めであり、特に欧米などでは利用できる店舗が限られるため、海外旅行に頻繁に行く方には他の国際ブランドとの併用がおすすめです。
[女性(説明) text=”人気キャラクターがデザインされたカードが充実しているため、ディズニー好きの方はぜひチェックしてみてください。”]
参考:JCB公式サイト
参考:Disney CARD CLUB
アメリカンエキスプレス
アメリカンエキスプレス、通称「アメックス」は、ステータス性の高さが特徴の国際ブランドです。
例えば、国内外の旅行保険や手荷物の無料配送サービスなど、出張や旅行が多い方に役立つサービスが含まれています。
また、アメックスはJCBと提携しており、JCBが利用できる店舗ではアメックスも使用できるため、国内での利用範囲も広がっています。
ただし、VISAやMastercardに比べると海外でのシェアは低い傾向にあります。(※)
特に小規模な店舗では利用できない場合もあるため、旅行先の環境に応じて他のブランドと併用するのがおすすめです。
※【2024年版】クレジットカードの国際ブランドシェア率に関する調査|PR TIMES
ダイナースクラブ
ダイナースクラブは、アメリカンエキスプレスと同じく高ステータスを誇る国際ブランドで、特にグルメ関連の特典が豊富です。
また、旅行関連のサービスも充実しており、空港ラウンジの利用やトラベルデスクなど、快適な旅行をサポートしてくれる特典も多数あります。
さらにダイナースクラブはJCBと提携しており、国内での利用においてもほとんど不便を感じることはありません。
ステータスの高いカードを求める方や、グルメや旅行に特化した特典を楽しみたい方には、ダイナースクラブはピッタリの選択肢だと言えるでしょう。
[男性(笑顔1) text=”所定のコース料理を2名以上で利用すると1名分が無料になるなど、友人や家族とのお祝いの席にも役立ちますね。”]
その他
その他の国際ブランドとしては、中国の銀聯(UnionPay)やアメリカのDiscover cardなどが挙げられます。
銀聯は中国で主流の国際ブランドで、国内外で急速にシェアを伸ばしています。
また、Discover cardは北米で広く利用されている国際ブランドで、アメリカでは特に主流となっています。
日本国内では発行できないため知名度は高くありませんが、アメリカでの長期滞在や旅行を計画している方におすすめです。
その他にも、地域ごとに強みを持つブランドが存在するため、それぞれの国や地域で利便性の高いカードを持っておくことが重要です。
発行会社で分けるクレジットカードの種類
クレジットカードの発行会社には、主に以下のような種類があります。
銀行系クレジットカード
銀行系クレジットカードは、三井住友銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクや地方銀行が発行するカードで、信頼性とステータス性の高さが特徴です。
また、利用実績に応じて信用評価が向上し、ローン申請などの際に有利に働く場合もあります。
ポイント還元率はさほど高くないカードも多いものの、近年は還元率に魅力を感じるクレジットカードも増えつつあるため、ニーズに合ったカードが見つかる可能性もあるでしょう。
特に、特定の銀行を頻繁に利用する人や、安心感を求める方におすすめのカードです。
[男性(笑顔2) text=”信頼性やステータスを重視する人にはピッタリですね。”]
信販系クレジットカード
信販系クレジットカードは信販会社が発行するもので、日常のショッピング利用に適しています。
また、信販系カードは銀行系に比べると審査が比較的やさしい傾向があるとも言われ、学生や新社会人など初めてクレジットカードを持つ方でも安心して申し込みやすいのも魅力でしょう。
銀行系クレジットカードと比べるとステータス性は控えめですが、日常的な利用でポイントを貯めやすく、使い勝手が良いのがメリットです。
[女性(説明) text=”審査に不安がある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。”]
流通系クレジットカード
流通系クレジットカードは、百貨店やスーパー、コンビニといった流通業者が発行するカードで、発行元の店舗で利用することで多くの特典が受けられます。
例えば、イオンカードならイオングループでのお買い物が、エポスカードなら丸井グループでのショッピングがお得になるため、特定の店舗で買い物をする機会が多い方にとっては特に価値を感じやすいカードだと言えるでしょう。
[女性(笑顔2) text=”年会費無料のカードが多いため、サブカードとして持つのもおすすめですよ。”]
ブランドプロパーカード
ブランドプロパーカードは、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースクラブなどの国際ブランドが直接発行しているカードで、ステータス性が高いのが特徴です。
また、旅行やホテルの優待、空港ラウンジの利用、専用のコンシェルジュサービスなど特典が充実しているのも魅力です。
ブランドプロパーカードを持つことで、日常の買い物からビジネスまで、特別なサービスを受けられるでしょう。
[男性(笑顔2) text=”ステータス性を重視する方や、海外旅行やビジネスでの利用が多い方には特におすすめです。”]
ランクで分けるクレジットカードの種類
クレジットカードは、基本的に以下の4つのランクに分けられます。
ランクの種類
- 一般カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
一般カード
一般カードは、クレジットカードの中で最もスタンダードなランクです。
年会費が無料のものが多く、初めてクレジットカードを持つ方におすすめです。
また、年会費無料のカードであってもショッピング保険や旅行保険が付帯しているものもあり、日常の買い物から旅行まで幅広く活用できます。
初めてクレジットカードを発行する際には、まずは一般カードを選ぶことで、気軽にクレジットカードのメリットを体験できるでしょう。
[女性(説明) text=”維持費がかからない分、手軽に使い続けられる点も魅力ですよ。”]
ゴールドカード
ゴールドカードは、一般カードよりも一段上のステータスがあります。年会費は10,000円前後が主流ですが、中には年会費が無料で持てるゴールドカードも存在します。
特定のレストランやホテルでの優待もあり、日常でもワンランク上のサービスを体感できるのが魅力です。
ステータス性が高く利用限度額も一般カードより大きいため、大きな買い物をする際にも安心でしょう。
[男性(笑顔1) text=”旅行やビジネスでの利用が多い方は、年会費以上の価値を感じられるはずです。”]
プラチナカード
プラチナカードは、ゴールドカードよりもさらに上のステータスを持つカードで、年会費は30,000円以上が一般的です。
また、旅行保険の補償額が高額で、空港ラウンジの利用はもちろん、ホテルやレストランでの優待も受けられます。
ただし、プラチナカードは誰でも発行できるわけではありません。
クレジットカード会社によっては年齢制限や利用実績などの条件が設定されており、条件を達成した人だけが持つことができます。
利用実績に応じてアップグレードの招待が届く場合もあるため、プラチナカードを目指す場合はまずはゴールドカードから実績を積むことから始めると良いでしょう。
[女性(笑顔1) text=”年会費が高い分、豪華な特典が充実しているのが魅力です。”]
ブラックカード
ブラックカードは、クレジットカードの中で最も高いステータスを持ち、基本的に完全招待制で発行される特別なカードです。
年会費は数十万円にのぼることもあり、持っているだけで特別な存在感を感じられます。
一般のプラチナカード以上の特典や特定の会員だけが参加できるイベントなど、限られた人にしか体験できない特別な優待が用意されています。
誰もが持てるカードではありませんが、ブラックカードを持つことができれば、普段味わえないようなラグジュアリーなサービスを受けることが可能です。
クレジットカードに追加できるカードの種類
多くのクレジットカードには、便利な追加カードを発行できるサービスがついています。
主な追加カードの種類には、以下の3つがあります。
クレジットカードに追加できるカードの種類
- ETCカード
- 家族カード
- プライオリティパス
まず、ETCカードは、高速道路の利用時に便利なカードです。
利用分の支払いは自動でクレジットカード決済となり、ポイント還元も受けられるため、頻繁に車を利用する方には必須のアイテムでしょう。
ETCカードは年会費が無料で発行される場合が多いですが、1年間利用がないと年会費がかかることもあるため、確認が必要です。
家族カードは、本会員のクレジットカードと同じ特典やサービスを家族が利用できるカードです。
家族カードの支払いは本会員のクレジットカードと同じ口座から引き落とされるため、家計管理が楽になります。
家族でクレジットカードを共有することで、効率良くポイントが貯まるため、よりお得に利用できるでしょう。
最後に、プライオリティパスは世界中の空港ラウンジを無料で利用できるサービスです。
通常は高額な年会費がかかりますが、プラチナカードを所有している場合は無料で発行でき、ラウンジで食事やシャワーを楽しむことができるため、旅行や出張がより快適になります。
ただし、クレジットカードによってはプライオリティパスは別途申し込みが必要な場合もあるため、注意しましょう。
[男性(笑顔1) text=”家族カードやETCカードを発行できるかどうかはクレジットカードによるため、必ず事前にご確認くださいね。”]
クレジットカードの種類に関するよくある質問
Q、クレジットカードの種類にはどんな違いがありますか?
A、クレジットカードの種類は、大きく分けて国際ブランド・発行会社・カードのランクによって分類されています。
クレジットカードの種類
- 国際ブランド:利用できる地域や店舗が異なる
- 発行会社:提供するサービスが異なる
- カードのランク:利用できる特典が異なる
自分にぴったりの1枚を見つけるためには、これら3つの要素について知っておく必要があります。
Q、クレジットカードの国際ブランドにはどんな種類がありますか?
A、国際ブランドには、大きく分けて以下の5つの主要ブランドがあります。
国際ブランドの種類
- VISA
- Mastercard
- JCB
- アメリカンエキスプレス
- ダイナースクラブ
世界的にシェア率が高いクレジットカードを選ぶなら、VISAがおすすめです。
国内外問わずさまざまな場所で利用できるため、クレジットカードを作るのが初めての方も安心して利用できるでしょう。
VISAと並んでシェア率の高さを誇るのは、Mastercard。
Mastercardはコストコで唯一利用できる国際ブランドとしても知られています。
コストコで買い物をする機会の多い方は、ぜひチェックしてみてください。
Q、クレジットカードの発行会社にはどんな種類がありますか?
A、クレジットカードの発行会社には、主に以下のような種類があります。
発行会社の種類
- 銀行系クレジットカード
- 信販系クレジットカード
- 流通系クレジットカード
- ブランドプロパーカード
ステータス性の高さを重視するなら、メガバンクや地方銀行が発行する銀行系クレジットカードや、アメリカンエキスプレスなど国際ブランドが直接発行するブランドプロパーカードがおすすめです。
普段使いで効率良くポイントを貯めたい方は、独自のポイントプログラムが豊富な信販系クレジットカードが良いでしょう。
イオンやマルイなど買い物をする店がある程度決まっている方は、発行元の店舗で使うと多くの特典が受けられる流通系クレジットカードを検討してみてはいかがでしょうか。
Q、クレジットカードのランクにはどんな種類がありますか?
A、クレジットカードは、基本的に以下の4つのランクに分けられます。
ランクの種類
- 一般カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
最もスタンダードなランクは一般カードです。
一般カードは年会費が無料のものも多いため、初めてクレジットカードを作る方にもおすすめです。
ゴールドカード以上になると年会費が発生するカードが増えますが、その分特典も充実するため、ステータスの高いカードを持ちたい場合は検討してみると良いでしょう。
Q、クレジットカードは全部で何種類ありますか?
A、国内で発行できるものだけでも、1,000種類以上のクレジットカードがあります。
例えば、同じ国際ブランドでも、発行会社やランクが異なればクレジットカードは異なります。
ただし、どのクレジットカードも今回ご紹介した国際ブランド・発行会社・ランクの組み合わせによって発行されます。
したがって、それぞれの要素についてきちんと理解したうえで自分のニーズが分かると、自ずと自分に合ったカードを選ぶことができるでしょう。
まとめ
クレジットカードの種類は大きく分けて、国際ブランド・発行会社・カードのランクで分類できます。
国際ブランドには5つの主要ブランドがあり、自分が使いたい店舗やサービスに合わせて選ぶことで、利便性を上げることが可能です。発行会社はそれぞれの会社によって特徴があり、ランクの高いカードほどサービスの充実度やステータスが上がります。
また、クレジットカードに追加できるカードやサービスとして、ETCカードや家族カード、プライオリティパスなども発行や利用が可能です。
それぞれのカードの特徴を知って比較することで、自分にぴったりの1枚が見つけやすくなるでしょう。
監修者
育休中、フリーランス女性に向けて「社会制度」や「貯金・投資」に関するお役立ち情報を発信。
マネーコラムの執筆や記事監修も手がける。日経xwoman公式アンバサダー。著書「お金の使い方、貯め方教えて下さい」主婦の友社
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
福岡の大学を卒業後、大手インフラ業界に就職。主に、ご家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年ほど従事。現在は、父の会社(有限会社バード商会)を継ぎ、独立系のファイナンシャル・プランナーとして活動中。専門分野は、家計改善(光熱費の見直し)と資産形成の分野。
FPの実績は、カードローン相談、光熱費の見直し、企業型確定拠出年金の導入、日本FP協会でアシスタント相談員、執筆などを行っている。
水野総合FP事務所代表。独立系ファイナンシャルプランナーとして個別相談、執筆・監修、講師、取材協力などマルチに活動。ライフプラン、資産運用、相続・資産承継といった幅広い相談内容に対応し、全国1000名を超える方から日本FP協会に寄せられる「くらしとお金」の電話相談を1年間担当。毎月20本以上の執筆・記事監修の他、大学や事業法人で講師を務め年80回登壇。学校法人専門学校非常勤講師として「投資の授業」を毎週行う。
消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。
現在、不動産を含む資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演・を行っている。東洋大学経営学部ファイナンス学科非常勤講師