監修者の水野さんへクレジットカードに関するインタビューを実施!
現役FPである水野さんへクレジットカードに関するインタビューを実施しました。
専門家ならではの視点で回答してくださったので、ぜひ参考にしてください。
監修者:水野 崇さん |
マイルが貯まるクレジットカードについて
ーーおすすめなマイルの使い道はありますか?
マイルはフライトで使うのが最もお得です。
航空会社の特典航空券に直接交換する方法以外にも、ANAは「ANA SKY コイン」に、JALは「e JALポイント」に一度マイルを交換してから航空券やツアー商品を購入することで、さらにお得になるケースもあります。
ーーマイルを特典航空券に交換する際に、注意したほうがいいことはありますか?
特典航空券の交換に必要なマイル数は、利用路線、シーズン、予約クラスなど、さまざまな条件によって変わります。また、座席使用の子どもは大人と同じマイル数が必要です。
予約変更やキャンセルにもさまざまな制限がありますので、特典航空券だけでなく、より活用範囲の広い「ANA SKY コイン」「e JALポイント」への交換も検討しましょう。
プラチナカードについて
ーープラチナカードの年会費の元を取りたい方向けにおすすめの方法を教えていただきたいです。
プラチナカードの年会費は数万円単位ですが、ポイント還元による優遇はあまり期待できず、年会費の元を取るにはカードをかなり利用しないと難しいでしょう。
高額の補償を受けられる家族カードを年会費無料で発行できるというのが、プラチナカードの実は大きなメリットです。
ーープラチナカードの数ある特典の中でも、特におすすめなものは何でしょうか?
24時間365日対応のコンシェルジュサービスは、日常のさまざまな場面で心強い存在であり、プラチナカードのメイン特典です。
カードブランドによっては、高級ホテルの上級会員と同様の宿泊時アップグレードや、スマホの画面割れ・物損・故障・盗難を補償対象にしたショッピング保険が付帯されているプラチナカードもあります。
家族カードについて
ーー本カードや家族カードで貯めたポイントは共有できると思いますが、おすすめな使い道は何ですか?
貯まったポイントの使い道としては、ギフト券、電子マネー、提携ポイント、航空会社マイルへの移行がおすすめです。
経済圏はポイントを使うときも消費者にメリットがあるようサービス展開されていますので、経済圏内でポイントを使うのも良いでしょう。
ーー本カードと家族カードの利用限度額をうまく共有するコツ、すぐに上限に達するのを回避する方法などがあれば教えていただきたいです。
事前に概算でいいので、家族カードで毎月どのくらいまで使うのか上限額を決めておきましょう。
すぐに利用限度額の上限に達してしまうのは、限度額が少なすぎるかお金の使いすぎが考えられ、クレジットカードの上手な使い方ではありません。
家計簿アプリとクレジットカードを連携すれば、毎月の収支管理にも役立ちます。
JCBプラチナについて
ーーJCBプラチナの特典でとくにおすすめできるものを教えていただきたいです。
JCBプラチナは、旅やグルメに関するハイクラス特典が充実しています。その中でも、JCBプレミアムカード会員専用のラウンジ利用はおすすめのサービスです。
人数に限りはありますが、JCBプラチナ会員の同伴者も利用可能です。USJでは、人気アトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」に優先搭乗できます。
ーーJCBプラチナの審査は、他のプラチナカードと比べて厳しいのでしょうか?
JCBプラチナの入会資格は「25歳以上で安定・継続した収入がある方(学生不可)」です。
審査基準を満たさない方がJCBプラチナを所有するには、家族カードを申し込む方法もあります。家族会員も本会員と同様の特典・サービスを享受できます。
キャッシング機能付きのクレジットカードについて
ーーキャッシング機能を利用した後の返済に不安を抱いている方が多いと思います。返済するときに意識することやおすすめの返済計画の立て方があれば教えてください。
利用者保護を目的に貸金業法では総量規制や利息制限が定められており、キャッシングを利用すること自体は信用情報に影響しません。
キャッシングの返済方法には、1回払い、リボ払いの2種類あります。利息の負担を抑えることがキャッシングを上手に利用するポイントであり、借入期間の短縮と返済回数を最小限にすることを意識して、一括返済を心がけましょう。
ーーキャッシング機能付きのクレジットカードはどんな人におすすめですか。
少額の現金がすぐに必要となった場合、短期間で返済できる見込みがある方には、キャッシング機能付きのクレジットカードはおすすめできます。
しかしながら、クレジットカードのキャッシング枠が影響するケースもあります。住宅ローンや銀行借入といった大きな金額の融資を受ける際は、すべてのキャッシング枠を合算し借入金額としてカウントされ審査が行われます。
キャッシング枠は融資の減額対象となりますので、計画的な利用が欠かせません。
監修者
育休中、フリーランス女性に向けて「社会制度」や「貯金・投資」に関するお役立ち情報を発信。
マネーコラムの執筆や記事監修も手がける。日経xwoman公式アンバサダー。著書「お金の使い方、貯め方教えて下さい」主婦の友社
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
福岡の大学を卒業後、大手インフラ業界に就職。主に、ご家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年ほど従事。現在は、父の会社(有限会社バード商会)を継ぎ、独立系のファイナンシャル・プランナーとして活動中。専門分野は、家計改善(光熱費の見直し)と資産形成の分野。
FPの実績は、カードローン相談、光熱費の見直し、企業型確定拠出年金の導入、日本FP協会でアシスタント相談員、執筆などを行っている。
水野総合FP事務所代表。独立系ファイナンシャルプランナーとして個別相談、執筆・監修、講師、取材協力などマルチに活動。ライフプラン、資産運用、相続・資産承継といった幅広い相談内容に対応し、全国1000名を超える方から日本FP協会に寄せられる「くらしとお金」の電話相談を1年間担当。毎月20本以上の執筆・記事監修の他、大学や事業法人で講師を務め年80回登壇。学校法人専門学校非常勤講師として「投資の授業」を毎週行う。
消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。
現在、不動産を含む資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演・を行っている。東洋大学経営学部ファイナンス学科非常勤講師